私にとって、いちばん身近な画家たちの作品が集まるオルセー美術館。
日本人に一番人気なのも、やはりこの美術館だそうです。
主人はゴッホの「星夜空」、
私はギュスタヴ・モローの「オルフェウス」が見たくて
楽しみにしていました。
ゴッホが大好きな主人は
「星夜空(1888)」のほかにも 1889年の「自画像」
「オーヴェールの教会」「アルルのゴッホの寝室」などを見ることができ、
とても喜んでいました。
フェルメールもそうなのですが、ゴッホの出すブルーとイエローもとても素敵。
ギリシャ神話に出てくる悲しい吟遊詩人オルフェウスの死を描いた
モローの「オルフェウス」。
トラキア(現トルコ)の少女が殺されたオルフェウスの首を持っているという
恐ろしい題材ですが、この色合いがとても好きです。
彼が琴を弾くと、神々だけでなく動物たちもがその音に聞き惚れたと言いますが、
一体どんな音楽を奏でていたんだろう。
他にもゴーギャンの「タヒチの女」やカイユボットの「床削りの人々」をはじめ、
クロード・モネ、ルノアール、セザンヌ、シスレー、ドガなどの有名どころがぞろぞろ。
とくにバルビゾン派のミレーの作品は「落穂拾い」や「羊飼いの少女」など、
優しく淡い色合いで素敵でした。
ルノアールの有名な「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の前には人集りが出来ていて、中々見ることが出来ませんでしたが、とても大きい作品でした。
ルノアールはウキウキしてしまう色使いが素敵ですね。
元々駅舎だったらしく、その面影として大きな時計が飾られていたり、
ガラス張りの壁だったりと雰囲気もとてもよく、楽しい美術館。
行ってよかったです。
ひとつだけ残念だったのは、「罪と罰」という特別展が見られなかったこと。
ミュージアムパスでは特別展には入れないのです。
時間があればツケットを買うのに並んでもよかったかな。