Friday, June 28, 2013

Rhapsody in Blue


Queen Elizabeth Park の次の日は、スタンレーパークのローズパビリオン。
 たくさんある中で私がいちばん気に入ったバラは、
この紫のもの。 同じ苗でも、花弁の色の濃さが違うのです。 
名前が「Rhapsody in Blue」だったので、
そのメロディを口ずさみながら楽しみました。 
濃厚な香り。
いつかお庭を持てたら、この種類を育てたいなあ。 

Rhapsody in Blue (Part 1 & 2) by G. Gershwin, 
played by New York Philharmonic Orchestra, conducted by Leonardo Bernstein 


↓主人は下のたくさんの蕾がついているのが好きだそうです。 
真ん中のバラを蕾が守っているみたいで、お城っぽいからだそうです。 

Wednesday, June 26, 2013

Treat for Summer


なぜか去年突然コーヒーにクリームを入れるのをやめ、 
今年に入ってからはお砂糖も入れなくなった主人。 
私もふだんはブラックで飲むのが好きですが、
 夏のあいだは家で甘いアイスコーヒーを作ります。 
手作りのアイスコーヒーはお客様にお出ししても喜んで頂けるので、うれしい。
 日本の方には甘すぎるかなって思っても、意外と気に入ってくれます。
 水出しなので時間はかかるけれど、贅沢なコーヒーですよん。 


時間はかかるのですが、作り方は簡単です。 
私は1ℓのお水に1パウンド(約450g)のコーヒー(エスプレッソ用)を加え、 
よく混ぜてそのまま6時間ほど放置したあと、
 フィルター(又は数枚重ねたチーズクロス)で漉す。
 漉すのにも時間がかかるので、ゆっくりと様子を見ながら。 
途中でフィルターを2、3回替えます(私はケメックスを使って漉します)。 
コーヒーはこのままで飲むととても苦いので、クリームをたっぷり入れます。
 クリームはコンデンスミルク(sweetened condensed milk-加糖練乳)と
エバミルク1缶(evaporated milk-無糖練乳)を
1缶ずつ(または好みの対比で)混ぜるだけ。 
たいていの場合はコンデンスミルクの缶はエバミルクよりも小さいです。
 氷を入れたグラスにコーヒーを2/3ほど注ぎ、お好みでクリームを加えれば、 
甘いアイスコーヒーのできあがり。 

 甘くて幸せになるクリームは、
いちごなどのフルーツにかけても美味しいです。

Vitamin Colours



暖かくなってきたので、朝食をオートミールからグリーンスムージーにスウィッチ。
先週はこんな感じ。

月:ケール、レタス、キウィ、グアバ、ズッキーニ、レモン
火:にんじん、オレンジパプリカ、ピーチ、レモン
水:ケール、ほうれん草、キウィ、ピーチ、グアバ、レモン
木:ケール、リンゴ、しょうが、セロリ、レモン
金:レッドパプリカ、レタス、キウィ、レモン
土:ケール、グアバ、キウィ、レモン
日:にんじん、イエローパプリカ、レモン

それから、久しぶりにレモングラスチキンを作りました。
南海鶏飯も好きだけれど、レモングラスチキンも好き。


窓の外に広がる青空を見ながらの夕ごはん。
風がひんやりして気持ちよくて幸せ〜。

Monday, June 24, 2013

June Brides


この時期のQueen Elizabeth Parkのローズガーデンはとてもキレイ。 
去年より土の部分が目立ったけれど、とても好きな場所のひとつです。
 バラだけでなく、様々なお花や植物が植わっています。 
 この日は3組のウェディングを見かけました。
 インド系、南アフリカ系、それからカナダ系? 
どの花嫁さんも素敵だったけれど、とくに南アフリカ系の花嫁さん、
 真っ白なドレスが褐色の肌に映えてとってもきれいでした。 
どのカップルも楽しい結婚生活を送れますように。


アリウムはもう終わり。


 最後にドライブ先で撮った写真。 
やっぱり田舎いいなあ。

Saturday, June 22, 2013

My Kind of Saturday


土曜日はスウィングジャズを聴きながらダウンタウンへ車でビューン。
 今年はじめてBC州のオーガニック・フローリストが集まって 
フラワーマーケットを開くよとメールをもらっていたので、 
お馴染みのオーナーに挨拶がてら行ってみることにしたのです。 
まだ規模は小さいけれど、楽しくて、ふわっと香るお花がかわいい。 
ずっとお花に囲まれていたいけれど無理なので、 
たくさん写真を撮ってきました。 
オーナーのスタンドにはいつものように面白い植物が多くて興味津々。 
足下のバケツにはかすみ草とクラスペディアのとっても大きなブーケがあって、
 オーナーに「それを抱えて街を歩いて〜」と言われたのですが、 
それはさすがに大きくて恥ずかしいので、
その小さいバージョンを買ってきました。
 他にスイトピーとラヴェンダーも買ってぜんぶで15ドル♪ 
 お花を買ったあとはガスタウンをブラブラしながら、
 妹に送るギフトを買ったり、お土産屋さんを覗いたり、 
カカオシェルのお茶を買い足したりしてから、 
クウィーンエリザベスをお散歩してドライブして。 
ちょっぴりmuggyだったけれど、いろいろ足を伸ばせて楽しかったな。 
 おやつに買ったチョコレートは、
 ビターチョコレートにナッツやフィグがのっていて贅沢で美味かった(^^)

Casual Chinese


夏至の日の夜は久しぶりにチャイニーズ・ディナー。
我が家はあまりチャイニーズを食べに行かないのですが、
ひとつ気に入っているレストランがあるので、そこでテイクアウトしてみました。
ごはんを炊いている間にピックアップに行ったら、ワンタンスープのおまけつき♪
主人が大好きなお豆腐のディープフライ、白身魚とエビのディープフライ、
ペッパービーフ、そして私の好きなカシューナッツ入り野菜炒め。
量が多いので、2日分。
こちらのチャイニーズレストランは野菜炒めなどを頼むと
量の半分がタマネギだったりするので、
我が家は野菜炒めはタマネギなしをオーダーします。

主人は一部を除いて中華やアジアン料理があまり好きではないのですが、
ここのお料理はとても美味しくてリーズナブルで1年に3回くらい食べにいきます。
どれも私には出せない味。

家庭でできる中華料理を増やしたいなあ。

Thursday, June 20, 2013

Puto (with rice flour)

ずっと以前に書いたフィリピンの「プト」。 
レシピをいろいろ探していたら、プトにもいくつか種類があることが分かりました。 
レシピによっては米粉だけ、または小麦粉だけのもの、 
ココナッツミルクのものや牛乳を使ったもの、いろいろです。
 大好きな「Goldilocks」のプトはココナッツミルクの入ったもので、
 お店の方はライスフラワー(米粉)と言っていましたが
 他にも別の粉を混ぜていると思います。 
フィリピンではチーズをのっけたり、
お肉料理と一緒に食べることが多いそうですが、
 私はちょっぴり甘いのが好き。 


この写真のプトは米粉だけで作ったもの。
 小麦粉のレシピほど膨らみませんが、 
私はモチモチの食感が大好きなので、すごく良い感じにできました。
 前回載せたラピス・サグは作るのが難しいので、
 モチモチ好きの方にはこちらのほうがおススメです♪ 
北米に住む日系人のあいだで浸透している米粉ケーキのレシピがあるのですが、 
このプト、実はそのレシピを元にしています。 
大きな違いは、プトは蒸して米粉ケーキは焼くことかな。 
米粉ケーキ(というかお餅ですが)はまわりにきな粉やココアパウダーをふるいます。 
プトも暖かいうちにきな粉やココナッツフレークなどをかけるといいかもしれない。 

Wednesday, June 19, 2013

Poppy Red


Vividly beautiful, aren't they?
春から初秋にかけてワイルドフラワーで彩られる道端がうれしい。

Monday, June 17, 2013

Slowly


Hope you had a good Father's Day whether or not you're a father.
Oh, look at this scenery.
Can't you just love summery colours?

土曜日はドライブ。 
何度も見ている景色なのに、毎回その美しさに圧倒させられる。 


 日曜日は父の日だったので義理のパパを訪ねるつもりで電話をしてみると 
「今日はカーレースを見に行くから〜」とのお返事。
 仕方がないので、ビーチにでも行こうと近くの公園に行ってみたら大混雑。
 慌てて別の場所へとディアレイクへ行きました。
 数年前からこのレイクでもカヤックやパドルボートのレンタルができるようになり、
 夏は人でいっぱい。 
なのでビーチは避けてトレイルの途中にある休憩スポットへ向かっていたら、 
フクロウに遭遇しました。

 ランチのあと、主人がカヤックをしている間に木陰で読書をしていたら、 
ページの紙面に揺らぐ木々の影が写り、
それがすごくきれいで得した気分になりました。 
水の上は音が響くので、ボートに乗った人たちの会話が途切れ途切れに聞こえてきます。 さて、来週はどこへ行こう。

Where shall we go next weekend??

Wednesday, June 12, 2013

Auden



ヴィクトリア滞在中、ずっと行きたいと思っていた本屋さんへ行きました。
ゆっくりはできなかったけれど、
帰り際、レジの近くで見つけた懐かしいオーデンの詩集を2冊買いました。
ひとつは自分に、もうひとつはあるお友達に読んで欲しいなと思って。

ウィスタン・ヒュー・オーデンをはじめて読んだのは10代の終わりの頃でした。
"Look, stranger, at this island now" というもの。
1936年にイギリスで出版された “Look, Stranger!” という詩集に載っていますが、
これは後に結婚することになるトーマス・マンの娘エリカへの贈り物だったそうです。

(37年に出版されたアメリカ版では「On This Island」とタイトルがかわっています。
オーデンとエリカ・マンとの関係は興味深いのですが、長くなるのでここでは割愛。


イギリスで生まれ、アメリカへ移り、最後はウィーンで人生の幕を閉じたオーデンは、
400近い詩を残したそうです。
ポール・ヴァレリーやリルケやイェイツほど有名ではないかもしれませんが、
「Leap Before You Look(見るまえに飛べ)」や「September 1, 1939」という詩は
聞いたことがあるかもしれません。
彼は詩人としてはめずらしく作品のスタイルをコロコロ変えたそうで、
時代の思想に大きく左右されたようです。
題材に戦争への嫌悪感を示すものも多いのはそのせい。
自分の周りの出来事に関心を向け、常に物事への視点を改めてきた人。
インスピレーションと希望が詰まった「想像の世界」ではなく、
自分が今まさに自身の足で立っている世界を、
ときには辛辣に、描いていた作家なのだと私は思っています。

簡単にですが、"Look, stranger, at this island now"を

私の感じたように訳してみました。(完全な直訳ではないです)


〜〜〜

Look, stranger, at this island now
The leaping light for your delight discovers,
Stand stable here
And silent be,
That through the channels of the ear
May wander like a river
The swaying sound of the sea.

Here at the small field's ending pause
Where the chalk wall falls to the form, and its tall ledges
Oppose the pluck
And knock of the tide.
And the shingle scrambles after the sucking surf, and the gull lodges
A moment on its sheer side.

Far off like floating seeds the ships
Diverge on urgent voluntary errands;
And the full view
Indeed may enter
And move in memory as now these clouds do,
That pass the harbour mirror
And all the summer through the water saunter.

November, 1935




新たに来た者よ、見てごらん
君を喜ばすために飛び跳ねる光を
今この島で見ることができるだろう
ここにしっかり立って
じっとしていなさい
海の揺れ動く音が
耳の回線を通って
川のさすらいのように聞こえてくるから

その波打ち際で立ち止まってごらん
白亜の岸壁はその影を形作り
背の高い岩棚は
前後に引いたり伸びたりする潮に抵抗している
波の打ち飛沫のあとには水に洗われた小石が残され
険しい岸壁の淵にはカモメが一瞬止まる

このずっとむこうでは
まるで水に撒いた種のように
船がそれぞれの目的地に向かって 四方八方に広がっていく
この情景は実に長い間
記憶の中に色濃く残ることだろう
港の鏡のような水面に映し出された雲が
夏中ずっと水の中で揺らぎ続けるかのように

〜〜〜

夏の情景のヒトコマ。
この島(イギリス)の景色の美しさや岸辺の波音を自分でよく見て楽しんでと、
旅人に語りかけるところからこの詩は始まります。
「頑張って前進していきなさい。でも疲れたら海を見て休んでもいいよ。
君はこんなに美しい場所にいるんだから」
始めてこの詩を知った頃は私も日本を離れたばかりだったので、
この詩からはそんなメッセージが読み取れて・・。
そして私もよく学校帰りにボーッと海を眺めに行ったのでした。

「見る前に飛べ」などもそうですが、彼の詩は力強くて
地に根をはったような作品が多いのが特徴だと思います。


〜〜〜

今年で50周年を迎える1963年創業の個人経営の本屋さん。
現在の店舗には1984年に移転してきたそうですが、
その建物自体は古く、とても趣のある建築でした。
(お店についてはHPに記載があります。)
中もまるで美術館のような雰囲気で、ずっとその場にいたくなるような素敵な空間。

このお店、実は私が大好きな作家のアリス・マンローさんが、
当時のご主人とともにはじめられた本屋さんなのです。
現在はその元ご主人が経営を続けられているそうですが、
少しでもアリス・マンロー女史の世界を味わいたくてずっと行ってみたかったのでした。


本でも画材でも何でも、
今は大型店で安く手に入るのが当たり前になってきているけれど、
こういった個人で頑張っているところってすごく好きです。


Munro's Books (1108 Government Street Victoria, BC V8W 1Y2)
W. H. Auden's Selected Poems, edited by Edward Mendelson