Thursday, October 18, 2012

A Small Museum on the Water


先週末は用事を済ませがてら、「Samson V」という名前のボートを見学してきました。
この木造ボートはパドルウィーラー、いわゆる外輪船というもの
(もっと詳しく言うと外輪式蒸気船)で、
船尾についているひとつの外輪で動いていた舟です。
下の写真の赤いのが外輪です。
 北アメリカで唯一水上に浮かんだまま現存し、
カナダで使われた最後の木造パドルウィーラー。
 このサムソンは名前の通り5代目。
 もともと政府がブリティッシュ・コロンビア州の水路発展のために作らせた
川用のボートで、 初代は1884年に発動し、
最後のサムソンVは1980年に引退しました。
 サムソンVは主にFraser Riverで使われ、その後、 博物館としての保存を条件に、
ニューウェストミンスター市に1ドルで売られたそうです。


 ノットの種類や羅針盤。
実際に触ることはできませんが、 海の男・・・ではなくて、
川の男たちの水上での生活を すこしだけど垣間見ることができます。
 小さいボートには船員用の個室がいくつかあって、 先導室や機関室以外にも
バスルーム、キッチン、ダイニングルームがきちんとありました。


シンプルで男性的だけど、 個人的にキッチンとダイニングが楽しかったです。
こういったbareな感じもカッコよくて好き。


果物などを置いたら、セザンヌやラトゥールの絵のモチーフになりそうかな。


機関室や作業室にはたくさんの機械があって、 
実際に誰かがこれらを操って舟を動かしてたって思ったら、なんだかドキドキしました。 
カナダはどうしても欧州や日本などと比べると歴史が浅くて 
美術館や博物館はイマイチ迫力に欠けるけれど、
 それでも昔どうやって人々が生活してきたかを知ってゆくのは とても面白いです。


Samson V Maritime Museum (just outside the Quay, New Westminster)
9月〜4月の土日のみオープン(12時〜16時)ドネーションにて入場できます。