澄み切った青空が広がった木曜日、
各駅停車の電車に乗ってゆっくりと鵠沼海岸へ出かけました。
通勤ラッシュを過ぎてからの各駅電車は気持ちがいいほど空いていて、
読書をしながらウトウト。
昔ながらの商店街が残る小さな駅を降り、習い事先の先生と合流し、
和食ランチを食べに行きました。
いつもお会いするときの先生はお着物なので、
スタイリッシュなお洋服の先生が新鮮で素敵。
気さくで楽しくて、お師匠様なのにお友達のように接して下さるのです。
レストランに向かう間、住宅街の中を先生の車で走っていると、
目の前には富士山が見えかくれ。
午後は曇って見えなくなってしまったけれど、青空に映えるきれいな富士山でした。
ランチのあとは海岸へ。
大好きな湘南海岸、
ここの海は波の先がまるでオートクチュールのレースのよう。
波が引いたあとに残された砂がいつもキラキラ光っていて、
小さなダイヤモンドがばらまかれているみたいなのです。
カナダの海も素敵だけど、やっぱり違う。
芥川龍之介の「蜃気楼」で主人公が友人たちと蜃気楼を見に行くのは鵠沼でしたが、
茅ヶ崎や大磯に向かって走る海岸線は、
七里ガ浜や稲村ケ崎の左側とはまったく雰囲気が違います。
蜃気楼は見えなかったけれど、
水平線を背にサーファーの姿を見ることができました。
この姿を見ると、日本に帰って来たなあと思います。
ところで子どもの頃、海水浴といえば湘南だったのですが、
七里や由比ヶ浜のほうがなじみがあっても、
今回歩いた鵠沼から辻堂の海岸はたぶんはじめて行きました。
そのあとも辻堂の海浜公園内をお散歩し、クロマツの並木を見上げました。
この地域は戦後米軍海軍の演習所となっていたそうで、
先生が子どもの頃はヘリコプターの発着なども見ることができたそうです。
それが今では大きくきれいな公園になっていて、大人も子供もたくさん遊んでいました。
夕方は134号線を鎌倉方面にドライブし、
鎌倉山を抜けて藤沢でお茶してから帰りました。
鎌倉山では夕日が沈んだあとのサーモンピンクの空と相模湾が見え、
それがとてもきれいで、しばらく脳裏から離れそうにありませんでした。