月の光はものすごく明るい。
月と太陽の真ん中に地球。ワオ。
日本では11年ぶりに見られるという皆既月食とのことで、
10日の昨夜9時45分にはポットに熱いコーヒーを淹れ、
キャンドルを点し、ダウンを着込んでショールを頭からかぶりお庭へ出ました。
この日は一日晴天で良いお天気。
その前夜も丸くなったお月様が輝いていたけれど、
この日は月輪がしっかり見えるほどの輝きでした。
肉眼なので影は真っ黒には見えないけれど、
左下からどんどん影が月を覆っていくのが何とも言えず神秘的。
弟は10分くらい見ていただけでギブしたけれど、
母と私は1時間と少しの間、ずっと空を見ていました。
ラッキーなことに雲もなく、はっきりと見える夜空。
息も白く凍えそうな寒さでしたが、空気が澄んでいてたくさんの星も見えました。
東京なのでカナダのように空一面にとはいかないけれど、
それでも冬の大三角形やオリオン座も肉眼でくっきり。
また金星もキラキラ輝いていて、寒さも忘れるほど素敵でした。
そういえば10数年ほど前には、母や妹と芝生に寝転んで、
獅子座流星群を見たこともあったなあ。
あのときは流れ星がたくさん流れて、
いくつもいくつも願い事をしようとしたけれど・・・
流れ星はあっという間に消えてしまったのでした。
星空を見つめながら、頭の中でジャズの「Fly me to the Moon」を歌っていました。
ほんと、私を月に連れて行って欲しいくらい。
たくさんの方が歌っていますが、コールさんの歌い方は好きです。
抜粋ですが、歌詞も少しだけ載せてみました(日本語は私が勝手に訳したものです)。
Fly me to the moon,
And let me play among the stars.
Let me see what spring is like,
On jupiter and mars.
In other words, hold my hand
In other words, darling kiss me!
私を月まで連れて行って
星の中で遊ばせて
木星や火星の春がどんなものか見せて欲しいの
あのね、だから手を繋いで欲しいの
つまりね、
キスして欲しいってことなのよ
===
「ティファニーで朝食を」のヘップバーンの「Moon River」も大好きです。
どうしたらこんな素敵な歌詞が思いつくの?
Two drifters, off to see the world
There’s such a lot of world to see
We’re after the same rainbow’s end,
waitin’ ’round the bend
My huckleberry friend,
moon river, and me
私たちふたりは放浪者となって世界を見に行くことにしたの
世界にはたくさん見るべきところがあるから
あの曲がり角の辺りで待っているこの虹のしっぽを、
私たちは追いかけてるの
幼なじみなのよ、ムーンリバーと私はね
===
主人も私のようにこの月を見たかしら。