子どもの頃から、ハネムーンにはモンゴルに行きたいと思っていました。
モンゴルに行って馬に乗って、椎名誠さんと追いかけっこをするのが夢だったのです。
でも主人おろか、誰も私の思いを理解してくれず、
今モンゴルにいるかも分からない椎名さんが、
いたとしても一般人の私と一緒に馬なんて乗ってくれないよという現実を叩き付けられ、
話し合いの結果、パリ、ペルー、ベリーゼのどれかにしようということになりました。
でも丁度その頃ペルーでは珍しく大雨が降り、
ベリーゼも台風の影響を受けていて復興中と知ったので、
最終的にはパリになりました。
初めてのヨーロッパですが、すべてが個人手配のザ・バガボンド式。
せっかくなのでパリから足を伸ばして
イタリアのローマとオルヴィエートにも立ち寄ることにしました。
自分でホテルを選んだり、プランを考えたり、準備するのはとっても楽しい時間。
そして旅行そのものも、いろんなトラブルがあったけれど、とても楽しく過ごしてきました。
パリに降り立ち、最初に足を運んだのはマドレーヌ寺院。
この日はミサが行われており、
丁度中に入ったときは祈りの言葉が唱えられている最中でした。
マリア・マグダラを守護聖人にしている寺院ですが、
どう見てもギリシャ・ローマ建築でびっくりしました。
寺院を出ると、それまで降っていた雨が上がっていたので、
スーツケースを引きずりながら歩いてホテルに向かいました。
ゆっくり街の姿を見ながら、
それでも自分たちがパリにいることに、なかなか実感が沸かないのでした。
どこを撮っても絵になってしまう街。
大人の街、パリ。
しばらく旅行記が続きます。