今日は女性のお話です。
"Venus" by Henri-Pierre Picou
突然ですが、紙ナプキンのお話。
乾燥した肌にクリームを塗ると吸収していくように、
人間の身体は皮膚に触れた物質を吸収する働きが備わっているそうです。
紙ナプキンは漂白剤の使用が義務付けられているので、
その漂白剤を体中に取り入れることになります。
紙ナプキンでかぶれたり、肌が腫れたりしたことがあったけれど、
それせいだったのかもしれません。
この漂白剤は、toxic shock syndrome (TSS)と呼ばれる症状を引き起こす可能性があり、
最悪死に至る場合もあるそうです。
これまでTSSは珍しい症状とされていたようですが、近年では研究も行われ、
いつでも起こりうる危険な症状とみなされました。
症状は高熱、吐き気、めまい、水っぽい下痢、頭痛、
血圧の急降下、喉の痛み、筋肉痛など。
とくにタンポンには漂白剤がたくさん使われているそう。
また女性一人が人生の中で捨てる紙ナプキンの数は大体10,000個。
紙ナプキンはほとんど木材パルプで作られていて、
その10,000個に相当するのが5本の木だそうです。
その5本の木は新しく植えられたものではなく、
私たちが生まれる何万年も前から生きてきた立派な木。
そのパルプに加え、合成石油とプラスチックが紙ナプキンには使われています。
化学薬品は体に危害を及ぼすだけではなく、
紙ナプキンを燃やす際にも空気上にダイオキシンを発生させます。
数年前、日本でもダイオキシンについて大きく取り上げられましたよね。
市販の紙ナプキンには使ったらすぐ捨てられる手軽さ、
外出先での持ち運びが楽だどという点があるので、
いきなり布に代えるのは大変かもしれない。
でも私は上の事実を知ったとき、
薬品が自分の身体にたくさん入ることも嫌だったけれど、
それよりも自分のためだけに木を5本も失わなければならないことが
とても残念に思い、
2005年から布ナプキンを使いはじめました。
布ナプを使い始めてから経済的にもよくて、
生理痛が軽くなったような気がします。
ゴミが出なくなるのも嬉しい。
布ナプは使ったあと丁寧に洗わなければならないし、持ち運びにかさばるけれど、
意外にすんなりと布に代えることができました。
ネットで検索するとたくさんの情報が得られますので、
興味のある方は是非探してみて下さい。
*私は布ナプキンをカナダ国内のネットで買いました。英語で布ナプキンはCloth Menstrual Pads。
ネットで検索するとたくさん出てくると思います。