Monday, February 4, 2013

Aloha Kakahiaka


ここ数日は ガラスに残る水玉とグレーの空を見ながら、 
ケアリイ・レイシェルの優しい歌声を聴いています。 
夕日を前に暖かい風の流れ感じるような ゆったりとした曲から、 
マラカスをシャカシャカ鳴らしながら 火のまわりで踊りたくなるような曲まで。
 メディテーションとエンターテイメントを 両方兼ね合わせたようなアルバム。 

 日本とハワイの音楽は意外にもよく合いますね。 
ケアリイのアルバムの中にも 沖縄のメロディ「涙そうそう」を編曲した
Ka Nohona Pili Kai」が入っています。 
私はその「涙そうそう」の歌詞を知らないのですが、 
沖縄とハワイの持つ共通点は人の温かさなのかなあと、
彼の声を聞いていて思います。
 ハワイの言葉はローマ字読みできるので、 
歌詞を見ながらいっしょに口ずさんだりして。 

 「カ・ノホナ・ピリ・カイ」は彼のおばあさまのお家を歌にしたものだそうですが、 
もうひとつ おばあさまに贈った「ヘ・レイ・ノ・カマイレ」という曲には 
彼女に対する愛情と賛美がたくさん詰まっていて、 
とても穏やかに気持ちになります。 
ケアリイにとって、おばあさまはとてつもなく大きな存在だったのでしょうね。
 家族の誰かを思ってこんな風に詩をかけるなんて カッコイイ人。

~ 〜〜〜 

"夜の闇を 心は自由に彷徨い歩く 海から聞こえる 
不思議な声に目覚めれば 大切な光景が 脳裏をよぎり 
いつも穏やかな気持ちになれる 
 愛しくて ただ愛しくて 
愛しい日々の思いでは甘く
 美しく ただ美しく 美しくたたずむ 
あの浜辺の家 
ココナッツの木陰は 家族と同じ 
輝く朝の光のように 僕を包んでくれる 
この世を去りし人々は 美しい思い出となり 
いつまでも褪せることなく 輝いている" 

ケアリイ・レイシェル「カ・ノホナ・ピリ・カイ」より抜粋  藤野治美・訳 


 Album: Kealiʻi Reichel's "Kamahiwa"