Friday, August 16, 2013

Literary Persuits

昔の恋がなつかしいので 遠い薔薇を私は思う。 
うなだれた青い前額の そのかみの日の情熱。 
忘却の上に流れる ほのかな匂いの幽霊たち。 
昔の恋がなつかしいので 遠い薔薇を私は思う。 

 堀口大學「遠い薔薇」



小さな船に乗せられて、大きな海原にぽとんと落とされてしまうことになって、
食料とお水以外で何かひとつだけ好きなものを持っていっていいよと言われたら、
私は堀口大學の「月下の一群」を持っていくかもしれない。

〜〜〜

堀口大學の「月下の一群」は春頃に講談社から新装版が出ると知り、
母に頼んで送ってもらったものです。
フランス文学の翻訳者と言えば堀口氏ですが、
私も彼の翻訳がとても好きです。
「月下」には66人のフランス人作家の作品が340編納められています。
諭されるような詩、寄り添ってくれるような詩、愛の詩、憎しみの詩、別れの詩。
ただ悲しくなるようなものもあれば、声に出して読みたくなるもの。
頭の中で反芻してしまうもの・・・
いっぺんに読んでしまうのがもったいなくて、
自分の心のステイとが安定したときに、少しずつページを捲っています。
知っている詩やはじめての作家の作品といろいろありますが、
ここでもいくつか紹介していけたらなと思います。

上の詩は堀口氏本人の残した詩で、「月下」には載っていないのですが、
薔薇を「そうび」と読んだりするところもシャレていていいなあって思います。

Wednesday, August 14, 2013

Little White House


友人に連れて行ってもらったのはフォートラングレーにある白いお家。
 一軒家を改造したティールームと雑貨屋さんです。
テーブルが鏡になっていたり、
ゴブレットにアイスティーを入れたりと素敵なアイディアがたくさん。
女子で良かったなあと思える場所でした。
ゴートチーズのキッシュ、とっても美味しかったです。

Tuesday, August 13, 2013

Milky


練乳が余っていたので、ミルキーみたいな生キャラメルを作ってみました。
材料は練乳、バター、バニラエッセンス、はちみつだけ。
ネットでレシピを見てみても材料が揃わなかったりでイマイチよく分からなかったので、
とりあえず大事だと思う「弱火で焦げないように混ぜる」を30分くらい頑張って
冷やして切っておしまい。
分量も手順もテキトウ。でもできた!


キャラメルは茶色になるものだとばっかり思っていたけれど、
練乳だからかちょっぴりクリーム色に色付く程度。
美味しくできたので、お友達にも(無理矢理)おすそわけ♪

Sunday, August 11, 2013

On the Ground


こんな風景の中でじっと何もせずに立っていると、
風が草を撫でる音や、
何かの弾みで砂利や砂が流れる音、
虫や鳥や、もしかしたら爬虫類が動く音など、
普段聞き逃していそうな音も鮮明に聞こえてきます。
 「今」はいつだってその瞬間に過去になっているということを思い知らされるとき。


Jerry Sulina Park, Maple Ridge

Wednesday, August 7, 2013

Flavours of Japan



お友達からお便りと日本の味が詰まった小包が届きました。
小包って、とっても嬉しいです。
たまに母が贈ってくれる小包は、自分が頼んだものが入っていると分かっているので、
それを早く手に取りたいというワクワクの楽しみ。
でもお友達からの小包には何が入っているのか分からないドキドキの楽しみ。
ギフトの中に「山壽杉本商店」のお茶の詰め合わせがあって、
その中の八十八夜というお茶を飲んでみたら
パッと抹茶色の茶畑の情景が浮かんできて
ちょっと時期が遅いけれど、茶摘みの歌を口ずさみたくなりました。
そうだ「いつか行ってみたい場所リスト」に、静岡の茶畑も加えよう。

大好きな虎屋さんの最中と羊羹もさっそく頂きました。
たくさんの日本の味、どうもありがとうです(^^)

Tuesday, August 6, 2013

Summer Sonnet


君を夏の日にたとえようか。 
いや、君のほうがずっと美しく、おだやかだ。 
荒々しい風は五月のいじらしい蕾をいじめるし、 
なによりも夏はあまりにあっけなく去っていく、
 時に天なる瞳はあまりに暑く輝き、 
かと思うとその黄金の顔はしばしば曇る。 
どんなに美しいものもいつかその美をはぎ取られるのが宿命、
 偶然によるか、自然の摂理によるかの違いはあっても。
 でも、君の永遠の夏を色あせたりはさせない、 
もちろん君の美しさはいつまでも君のもの、 
まして死神に君がその影の中でさまよっているなんて
自慢話をさせてたまるか、
 永遠の詩の中で君は時そのものへと熟しているのだから。
 ひとが息をし、目がものを見る限り、 
この詩は生き、君に命を与えつづける。 

ウィリアム・シェイクスピア「ソネット18」戸所宏之・訳 


 ローングウィークエンドもあっという間でしたが、 
今週も田舎道でお野菜を買ったり、お散歩したり、
思い出のある教会を見に行ったり、 
ブルーベリーやピーチでパイを作ったり、夏のお花を束ねたり、
 シェイクスピアの詩を思い出したりしていました。


Friday, August 2, 2013

Dance Dance Dance


女の子のスカートのように可憐だったスウィトピーが 
ドライになるとぐっと大人っぽくなる。 
そんな変化を見ていたら、摘んで3日後にお豆のサヤが出たことに気付きました。 
スウィトピーはお豆の花なのだから当たり前のことだけれど、 
予想していなかったのでとっても嬉しいサプライズ。 
夏休みの間、生物の観察日記をつけている子どものような気持ちになりました。


 じっと見つめていると、
 一本一本がそれぞれしなやかに身体を伸ばしたり丸めたり 
まるでダンスしているかのよう。