Monday, June 17, 2013

Slowly


Hope you had a good Father's Day whether or not you're a father.
Oh, look at this scenery.
Can't you just love summery colours?

土曜日はドライブ。 
何度も見ている景色なのに、毎回その美しさに圧倒させられる。 


 日曜日は父の日だったので義理のパパを訪ねるつもりで電話をしてみると 
「今日はカーレースを見に行くから〜」とのお返事。
 仕方がないので、ビーチにでも行こうと近くの公園に行ってみたら大混雑。
 慌てて別の場所へとディアレイクへ行きました。
 数年前からこのレイクでもカヤックやパドルボートのレンタルができるようになり、
 夏は人でいっぱい。 
なのでビーチは避けてトレイルの途中にある休憩スポットへ向かっていたら、 
フクロウに遭遇しました。

 ランチのあと、主人がカヤックをしている間に木陰で読書をしていたら、 
ページの紙面に揺らぐ木々の影が写り、
それがすごくきれいで得した気分になりました。 
水の上は音が響くので、ボートに乗った人たちの会話が途切れ途切れに聞こえてきます。 さて、来週はどこへ行こう。

Where shall we go next weekend??

Wednesday, June 12, 2013

Auden



ヴィクトリア滞在中、ずっと行きたいと思っていた本屋さんへ行きました。
ゆっくりはできなかったけれど、
帰り際、レジの近くで見つけた懐かしいオーデンの詩集を2冊買いました。
ひとつは自分に、もうひとつはあるお友達に読んで欲しいなと思って。

ウィスタン・ヒュー・オーデンをはじめて読んだのは10代の終わりの頃でした。
"Look, stranger, at this island now" というもの。
1936年にイギリスで出版された “Look, Stranger!” という詩集に載っていますが、
これは後に結婚することになるトーマス・マンの娘エリカへの贈り物だったそうです。

(37年に出版されたアメリカ版では「On This Island」とタイトルがかわっています。
オーデンとエリカ・マンとの関係は興味深いのですが、長くなるのでここでは割愛。


イギリスで生まれ、アメリカへ移り、最後はウィーンで人生の幕を閉じたオーデンは、
400近い詩を残したそうです。
ポール・ヴァレリーやリルケやイェイツほど有名ではないかもしれませんが、
「Leap Before You Look(見るまえに飛べ)」や「September 1, 1939」という詩は
聞いたことがあるかもしれません。
彼は詩人としてはめずらしく作品のスタイルをコロコロ変えたそうで、
時代の思想に大きく左右されたようです。
題材に戦争への嫌悪感を示すものも多いのはそのせい。
自分の周りの出来事に関心を向け、常に物事への視点を改めてきた人。
インスピレーションと希望が詰まった「想像の世界」ではなく、
自分が今まさに自身の足で立っている世界を、
ときには辛辣に、描いていた作家なのだと私は思っています。

簡単にですが、"Look, stranger, at this island now"を

私の感じたように訳してみました。(完全な直訳ではないです)


〜〜〜

Look, stranger, at this island now
The leaping light for your delight discovers,
Stand stable here
And silent be,
That through the channels of the ear
May wander like a river
The swaying sound of the sea.

Here at the small field's ending pause
Where the chalk wall falls to the form, and its tall ledges
Oppose the pluck
And knock of the tide.
And the shingle scrambles after the sucking surf, and the gull lodges
A moment on its sheer side.

Far off like floating seeds the ships
Diverge on urgent voluntary errands;
And the full view
Indeed may enter
And move in memory as now these clouds do,
That pass the harbour mirror
And all the summer through the water saunter.

November, 1935




新たに来た者よ、見てごらん
君を喜ばすために飛び跳ねる光を
今この島で見ることができるだろう
ここにしっかり立って
じっとしていなさい
海の揺れ動く音が
耳の回線を通って
川のさすらいのように聞こえてくるから

その波打ち際で立ち止まってごらん
白亜の岸壁はその影を形作り
背の高い岩棚は
前後に引いたり伸びたりする潮に抵抗している
波の打ち飛沫のあとには水に洗われた小石が残され
険しい岸壁の淵にはカモメが一瞬止まる

このずっとむこうでは
まるで水に撒いた種のように
船がそれぞれの目的地に向かって 四方八方に広がっていく
この情景は実に長い間
記憶の中に色濃く残ることだろう
港の鏡のような水面に映し出された雲が
夏中ずっと水の中で揺らぎ続けるかのように

〜〜〜

夏の情景のヒトコマ。
この島(イギリス)の景色の美しさや岸辺の波音を自分でよく見て楽しんでと、
旅人に語りかけるところからこの詩は始まります。
「頑張って前進していきなさい。でも疲れたら海を見て休んでもいいよ。
君はこんなに美しい場所にいるんだから」
始めてこの詩を知った頃は私も日本を離れたばかりだったので、
この詩からはそんなメッセージが読み取れて・・。
そして私もよく学校帰りにボーッと海を眺めに行ったのでした。

「見る前に飛べ」などもそうですが、彼の詩は力強くて
地に根をはったような作品が多いのが特徴だと思います。


〜〜〜

今年で50周年を迎える1963年創業の個人経営の本屋さん。
現在の店舗には1984年に移転してきたそうですが、
その建物自体は古く、とても趣のある建築でした。
(お店についてはHPに記載があります。)
中もまるで美術館のような雰囲気で、ずっとその場にいたくなるような素敵な空間。

このお店、実は私が大好きな作家のアリス・マンローさんが、
当時のご主人とともにはじめられた本屋さんなのです。
現在はその元ご主人が経営を続けられているそうですが、
少しでもアリス・マンロー女史の世界を味わいたくてずっと行ってみたかったのでした。


本でも画材でも何でも、
今は大型店で安く手に入るのが当たり前になってきているけれど、
こういった個人で頑張っているところってすごく好きです。


Munro's Books (1108 Government Street Victoria, BC V8W 1Y2)
W. H. Auden's Selected Poems, edited by Edward Mendelson

Tuesday, June 11, 2013

Ave Maria

Ave Maria, gratia plena, Dominus tecum, 
benedicta tu in mulieribus 
et benedictus fructus ventris tui Jesus!
Sancta Maria, sancta Maria, Maria,
ora pro nobis, nobis peccatoribus
nunc et in hora, in hora mortis nostrae.
Amem Amen.

今日はバッハの「アヴェ・マリア」を繰り返し聴いています。


"The Madonna of the Meadow (1506)" by Raffaello Santi

高校はカトリックのミッション系に通っていました。
私自身はカトリックではありませんが、
高校生活のおかげでロザリオを数えながら天使祝詞など、今でも唱えられます(^ ^)
校舎に隣接してお御堂もあり、お昼休みのお祈りの時間が好きでよく通いました。
懐かしいな。
そんな高校生活の中ではたくさんの聖歌を歌いましたが、
学校集会などの時にはいつも、このバッハのアヴェ・マリアを歌いました。
この曲のおかげで、ラテン語はカタカナ読みができるんだなぁとびっくりしたものです。
(実際は微妙に発音が異なるけれど)

正式名、愛称と多岐に渡りアヴェ・マリアと呼ばれるものはたくさん存在しますが、
有名どころのシューベルトやペルゴレッシィのものなど、大好きな聖歌です。


実際の祈祷文と訳はこのWikipediaに載っています。
グノーの歌詞は最後が少し異なるみたいですね。
Youtubeで探したら、Eula Beal さんという方のビデオを見つけました。
コントラルト(アルト)の素敵な声、すごい声量です。
もうひとつ、ジュリアン・ロイド氏のチェロもリンクを貼っておきますね。
(いちばん下にリンクがあります。)
まるで鏡のようにきれいな水面を指先でスーッと撫でているような優しい音色です。

 Music: Ave Maria of Gounod / Bach, sung by Eula Beal
    Ave Maria by Julian Lloyd
Album: Ave Maria - Arias Y Coros Reli by Eloquence

Monday, June 10, 2013

Graduation


週末、土曜日は甥っ子が高校の卒業式に招待してくれたので、
Queen Elizabeth Theatre へ行きました。
親戚ほぼ総出です♪

劇場を貸し切るくらい盛大なこちらの高校の卒業式。
式の終わりには、映画でよく見るあの
一斉に角帽を上に投げる様子もバッチリ見ることができました。
青いガウンを着て、お揃いの角帽をかぶった卒業生たち。
ガウンを着ていなければティーンとは思えないほど大人っぽい子が多いのですが、
ぽっちゃりした可愛い男の子だったはずの甥っ子も、その中にしっくり馴染んでいました。
彼はいろいろな事情があって今いる実家を出る予定だけれど、
これからは今まで以上に逞しく自分の道を切り開いていって欲しいなと思ってます。
Congrats!

Friday, June 7, 2013

A Faculty of Wonder: Philosophy for May

4月の終わり頃、本屋さんで欲しかった本1冊と 
たまたま目に飛び込んできたものを1冊買いました。 
そのたまたま目に飛び込んできた本、 
そういえば半年くらい前にお友達が読んだとブログに書いていたっけなと思い、 
ふと読みたくなったのです。 
実は日本語のものを持っていてすでに2度読んでいたのですが、 
英訳のものを読んでみるのもいいかなと思ってページをめくったら 
面白くて止まらなくなりました。 
ノルウェーの作家ヨステイン・ガーダーさんの「ソフィーの世界」です。 


 以前「ソフィーの世界」を読んだのは中学生の頃と20歳のときでしたが、
 その頃は哲学にまったく興味がなかったので、さらっと読んでおわり。
 まったく理解もしていなかったし、何を思ったのかも覚えていません。 
でも今こうしてメモを取りながら読みはじめたら、1ヶ月もかかってしまいました。 
しかも大学のときにはほとんど使わなかった哲学事典が役にたったし・・。 
子供用の本なので文体が難しいわけではないのですが、
 1ページ1ページをある程度把握して読み進めないと、頭がクラクラしてきます(><)
 ほんとうに子供向けの本?と頭をひねらせてしまうくらい、
私には難しかった。 

登場する哲学者たちは世界中に影響を与えたわけですが、 
他にも影響を与えた哲学者たちはいたわけですし、 
あくまでもヨーロッパをメインステージとしたセレクト。 
でも改めて考えながら読んだら、 
それぞれの生きた時代の中で自分なりの結論を見いだしてきた
哲学者ひとりひとりがすごくて、 感動して胸がドキドキしました。
 とくに古代ギリシャ時代の哲学者たちの思想には 
何もないところからよくこれだけ考え出せたなと唸ってしまったし、 
プラトンやサルトル、本中には出てこないけれど
作者に大きな影響を与えたと思わせるハイデガーの思想などにも、
すごく興味がわきました。
 毎日少しずつ読んでいたのですが、読んでいる間は、
毎回帰宅したばかりの主人を捕まえて
「今日はダレダレを読んだんだよ、こういう考えだったんだよ」と、
 報告してしまうほど面白かったです。
 そしてその哲学者たちの考えについて主人と話し合う時間も、
とても楽しかった。 

 今の時代を生きる私たちとしては、ナンセンスな思想もあったりするのですが、
 問題はそういうことではなくて、
人類が生きて来た道筋には、 こんな風に考えていた人たちがいるんだよ、 
生きるということをこんな風に捉えていたんだよ、と教えてくれる。 
どうぞ哲学の世界に興味を持って下さいと視野を広げてくれる。
 哲学は今の時代、ある人にとっては宝物のような発見であっても 
別の人にとってはゴミくずと同じでまったく意味をなさないもの。 
普段の生活に不可欠なわけでもない。 
でも、哲学って何だろう、私はどこから来たんだろう、
 世界はどうやって出来たんだろう、人はなぜ生きているんだろう。 
そんな問いを自分自身で考えながら生きていくことは、
とてもリッチなことだなと思います。 

最後のチャプターで作者はビッグバンと宇宙について書いていますが、 
その中に書かれていた“...us too are stardust."という文が心に残りました。 
私たちも「星屑」なんですって。 
ビックバンによって宇宙には水素や元素などの様々な物質が散らばり、
 その物質同士がくっついたり離れたりしてできあがったものが星となり、
 太陽系、地球、更には生命が誕生した。 
すべてのものは元素で構成されていて、人間も例外ではない。
 故に、元を辿ると私たちも宇宙から生まれてきたのだと。 
ふぁ〜、なんだか素敵だなあ。 

子どもの頃に読んだだけですが、彼の他の作品も(もっと簡単で)面白かったです。 
生きることがどれだけすごいことなのかをじんわりと気付かせてくれたような 
そんな1ヶ月でした。

          (ヨステイン・ガーダー「ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙」)          

Tuesday, June 4, 2013

Captivated #2


今回の旅行ではじめて、パーラメント(州会議事堂)の内部も見学しました。 


お義母さんたちをパブに残し、主人とふたりでガイドツアーへ。
(週末はガイドツアーでのみ中を見学できるそうです。) 
 この州会議事堂はイギリスのヴィクトリア女王のダイアモンドジュビリーであった 
1897年に完成させられるよう、1893年から建設が始まったそうです。
 (実際に完成したのはもっと後。) 
建築者は当時25歳だったイギリス人のフランシス・ラッテンべリー。 
 ヴィクトリアのエンプレスホテルやバンクーバーのアートギャラリー、
 バンフのシャトー・レイク・ルイーズも彼の建築で、 
ロマネスク様式が特徴。うっとりしてしまうデザインが多いです。 
ただ、建築家としては名を轟かせたものの、私生活は一筋縄ではなかったようで 
彼のWikiのページを読んでいたら、びっくりしてしまいました。

彼は当時発展し始めていたBC州のビジネスをサポートするため、
 パーラメントの建設には出来るだけローカルの材料を使いました。
 木材はもちろん大理石やレンガもBC州から調達したそうです。 
 紋章などのカナダを象徴するモチーフが多かったですが、 
ステンドグラス、シンプルで素敵でした。
 外の光で窓枠や床に新たに映し出される色の影も、ものすごく美しかったです。 

 現在もこの州会議事堂は、BC州の立法議会(Legislative Assembly)の本家です。 


 夜は夜でおとぎの国の宮殿みたいに神秘的。

Monday, June 3, 2013

Captivated #1


真っ青な海を渡って州都であるヴィクトリアへ。


今回もハーバーを中心に行動しました。 
ハーバーにはヴィクトリアのシンボルであるエンプレスホテルと州会議事堂があります。
 夜はせっかくなので、小さなフェリーにも乗ってみました。 
10人ほどしか乗れない小さなボート。 
その真ん中に座ったガイドさんが操舵輪を回しながら操縦してくれます。 
水上タクシーが別に存在するのですが、 たまに時間の関係上、
水上タクシーの役割もすることがあるそうで、 
このときもタクシーとして乗船してくるお客さんが多かったです。
 タクシーは片道5ドルなので、
フィッシャーマンズワーフなどに行くときは 
片道だけでも利用してみるといいと思います。 

夕日が沈むのを見たくて、夜8時のボートにしました。
 夜風が気持ちよく、水上から眺める街もまたひと味違って、
思ったよりずっと楽しかったです。 
こういった徐に観光なものも、たまにはいいですね。 
夜の街の写真がないのですが、ヴィクトリアの夜はまた違った雰囲気で素敵です。 


 今回諸事情があってヴィクトリアまで来たので、滞在は1泊2日の急ぎ足。 
それでも、わざわざ時間を合わせて出てきてくれた友人と、 
お茶を片手にダウンタウンを歩く時間が持てました(家族はそっちのけ)。 
友人が見せてくれる風景は、やっぱりどこか違いますね。 
たった少しの間でも、この街の魅力をたくさん発見できました。 
今回で4度目のヴィクトリアですが、来る度に好きになります。 
また近いうちに、今度はゆっくりと遊びに来たいな。 
 つづく。