パリからローマへは電車で行きたいと思っていたので、
夜行列車の「アルテシア」に予約を取りました。
アルテシアはベルシー駅から出るのですが、
私たちは1等車だったので駅の中にあるアルテシア専用のラウンジでが使えました。
飲み物やスナックのサービスがあるので、
電車か到着するまでゆっくり過ごせてよかったです。
1等車はそれなりのお値段ですが、
主人とふたりだけなので安心。
今思うと、1等車じゃなければ、ぜったいに眠れなかったと思います。
コンパーメントメントは狭いですが、
小さな洗面所にはタオル、小さなミネラルウォーター、石けんなどもありました。
私はそれまで寝台車で旅行をしたことがなかったので、ワクワクを通り越してドキドキ。 主人も興奮して、子供のようにはしゃいでいました。
不便だったのはお手洗い。各車両2つしかなく、
電車のトイレに慣れていない人には使いにくいと思いますが、
寝台車の旅は思った以上に楽しかったです。
夜の出発だったので、
さっそくスーパーで買ったバゲット、プロシュート、チーズやワインで小さな晩餐。
ところでフランスはお酒が安いですね!
日が沈むまではずっと窓の外を眺めていました。
私たちがこの列車で向かう先はローマではなく、
12時間後のフィレンツェ。
暫くは横たわったままおしゃべりをしていたけれど、いつしか眠りに落ちていました。
この列車はスイスの国境も超えるので、
最初に車掌さんにはパスポートを渡しておいたのですが、
私自身もスイスの国境を見たかったので、主人に起こしてねと頼んでおいたのだけれど起きられませんでした。
そして朝6時、目覚めると、窓の外は既にイタリアでした。
窓の外の風景はパリのものとは全く異なり、
緑がゴージャスな山と田園の情景が広がっていました。
とても素敵な眺めでした。
帰りはローマからパリでアルテシアに乗る予定でしたが、
ちょっとアクシデントがあり、
最終的にはミラノからアルテシアに乗るはめになりました。
イタリアで電車を使うときは、チケットに何と書かれていても信用せず、
インフォメーションなどで再確認してから乗車することをお勧めします。