パリの初日は歩きっぱなしでした。
初日は予定をオープンにしていたので、
主人お得意の「とにかくどこでもいいから歩き続けよう」コースになりました。
彼は観光地ではなく、地元の暗い道を歩くのが好きなのです。
ちょっと嫌な予感はしたものの、せっかくのパリなので、
黙ってついて行くことにしました。
トコトコトコ。
いつまで歩けばいいんだろう。
最初はパリということで心も弾んでいたけれど、途中から息も切れるほど。
トコトコトコ。
歩き続ける主人が、恐ろしいことに「このままシテ島へ行こう」と言い出したのです。
何だかとても楽しそうな彼に「それは無謀だよ。やめたほうがいいよ」とは言えず、
ひたすらついていく私。
トコトコトコ。
でも歩けど歩けど、彼の行きたい場所には辿り着きません。
トコトコトコトコ。
彼の中で不安が過っているのが分かるけれど、
頑張って笑顔を作っているので何も言えず
(ほんとうは疲れきっていて言葉を出すのも億劫だっただけ)。
(ほんとうは疲れきっていて言葉を出すのも億劫だっただけ)。
そんなとき、目の前に公園が見えてきたので、やっと休憩することが出来ました。
1875年につくられたという英国式のモンスーリ公園。
犬の散歩をしたり、ジョギングをしている人も見かけましたが、
静かでオアシスのような緑の公園。
休憩していたらどっと疲れてしまって、
この公園で折り返してホテルへ戻ることにしたのですが、
帰りはなんと道に迷う!
しかも同じ道をぐるぐるぐるぐる。
i-podで調べているにもかかわらず、ぐるぐるぐるぐる。
まるで狐につままれているかのように、ぐるぐる。
徒歩で帰るのは途中で諦め、
最終的にはタクシーをひろい、無事にホテルまで戻って来れましたが、
初日からとーっても疲れてしまいました。
途中止まったりもしていたので多少の誤差はあると思うけれど、
この夜は約5時間歩きました。天晴〜。
ホテルで地図を見てみたら、主人が行きたかったシテ島はあともう少しでした。
ホテルは15区のラ・モット・ピケ・グルネルでした。
でも、観光では中々目に出来ない街の側面を見ることができたし、
何だかんだいって楽しかったです。