Friday, May 21, 2010

Florence


We took a short stroll around Santa Maria Novella Station in Florence.

パリを出てフィレンツェのサンタ・マリア・ノッヴェラ駅に到着したのは、
予定より1時間も遅れた朝の8時15分。
駅に着いたら1時間後に出発のローカル線でオルヴィエートで向かい、
その先のチヴィタ(Civita di Bagnoregio)という村を訪れる予定でした。
「死に行く町」と呼ばれ、
断崖絶壁のような丘の上にひっそりと佇む人口15人あまりの村です。
でもこの日は雨。
雨だとチヴィタから目的の景色が見えないということで、
今回はチヴィタを諦め、午後の電車でゆっくりオルヴィエートへ向かうことにしました。

思いがけずフィレンツェで時間ができたので、
コーヒーを飲みながら予定を立て直すことにしました。
イタリアの朝はやっぱり、コーヒーを一杯で一日。
カプチーノすごく美味しくてびっくりしました。

駅の近くのサンタ・マリア・ノッヴェラ広場へ行きました。
広場にあるサンタ・マリア・ノッヴェラ教会は表と裏のデザインがまったく違うのです。 ここの修道僧たちが薬草を使って薬剤を作っていたのが、
日本でも有名なサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のはじまり。
薬局は800年以上も続いているというのだから驚きです。

時間がたくさんあれば美術館に行きたかったけれど、
フィレンツェはまったく予習していなかったので場所が分からなくて。
なのでまずは大きなピザとリゾットでブランチしてから、
時間が許す限りお散歩してみました。
銀座にあるような小さなギャラリーもあって、途中足を止めて覗き込んだりしました。
街中がアートで溢れている国。
昔にタイムトリップしたみたいな老舗の薬局は、
ショーウィンドウのディスプレイも素敵で中に入るのにドキドキしました。
創業1897年!
ミュシャのステンドグラスのお店は何屋さんだったんだろう。

フィレンツェ、古い街。
あの角を曲がるとドレスを着た貴族の女性たちが現れるのではないだろうか。
振り向くと細い道を馬車がカタカタ走っているのではないだろうか。
イタリアバロックが聞こえてくるのではないか。

そんなことを考えながら歩いていました。