数日前まで、雨降りの日が続きました。
今年のBC州の夏は晴ればかりで、芝や草が茶色っぽく変化してしまうほどでした。
なので数日続いた雨は恵みの雨です。
そして一気にバンクーバーの気温を下げてくれ、ここ最近は実に過ごしやすいです。
日本にいた頃、紫陽花は梅雨の花だと思っていました。
6月になれば道沿いの紫陽花が青や紫の花をつけ始め、
長い雨の憂鬱を和らげてくれます。また紫陽花はカタツムリの住処でもあるので、
小学生の頃はわざわざ紫陽花の前でカタツムリを探して、
お家で飼ったりもしていました。今考えると気持ち悪い~。
でもバンクーバーでは、紫陽花は8月の今でも咲いています。
場所によっては日当りが良すぎて
干涸びた果物のように枯れてしまっていることもあるけれど、
日陰に咲く紫陽花は今も元気に咲いています。
鎌倉在住のフラワーデザイナーであるChajin氏が言うには、
紫陽花は「七変化」とも呼ばれているといいます。
「七変化」とは色が日に日に変化していく花のこと。
初めて聞く言葉でした。
面白いことに、紫陽花は土が酸性だと青くなり、
アルカリ性だと赤くなるらしいのです。
さらにその性質を生かしてなのか、
紫陽花の美しさはかなり有名な北鎌倉の明月院の紫陽花は、
すべて青で統一されているようです。
私も間違いなく紫陽花は青のものが一番好きです。
そういえば、私も6月の鎌倉が大好きで、
何年か前に北海道の友達を連れて、紫陽花寺巡りをしたこともありました。
紫陽花ほど雨が似合う花もないだろうなあと思います。
そしてこの花は漢字で書けばなお、
美しさが際立つと思うのは私だけでしょうか。