義父のひとりがブラジル贔屓なこと、
私がフォスターパーレントをしていた子がブラジルに住んでいること、
私の通った高校がブラジルに養護施設を持っていたこと、
ボサノヴァが好きなことなど、
ブラジルはずっと近くて遠い国でしたが、いつか行きたいと密かに願っていました。
そんな中、ダメもとで出した研修の申し込みに無事受かって、
首都のサンパウロに行くことになったのです。
事前にサンパウロはあまり治安がよくないと聞いていました。
研修先でも「銃を持っている可能性がるので、脅されたら抵抗せずにお金を渡すこと」と何度も言われたほど。
サンパウロに住むお友達は、場所に寄っては日本語を話さないようにしたり、
公共の乗り物ではジュエリーをつけたり、高価なものは持たないと言っていました。
でもこの滞在中には何の問題も起きず、
心からまた行きたいと思える場所になりました。
研修自体は多忙で大変だったけれど、
サンパウロで出会った人たちは感じよく親切でした。
カナダ1年目に出会ったあるブラジルの女性が
「ブラジルは今でも問題が山積みで改善しなければならないところも沢山あるけれど、
それでもブラジルは世界に誇れる立派な国だ」と私に話してくれたことがありました。
今だから私も日本という国に誇りを持てるようになりましたが、
18歳だった私には、彼女の自国に対する誇り(あるいは愛国心)がとても不思議で、
自信を持ってそう口に出せることが何だか羨ましかったのを、今でもよく覚えています。
でももしも今、彼女と話をすることができたら、
「ブラジルはあなたの言った通り、とても素敵な国だったよ」と伝えたいです。
ずっと行ってみたかった南米。遠い遠いと思っていたブラジル。
でも今はブラジルと自分との距離がうんと縮まりました。
飛行機の時間はとてつもなく長いけれど、またいつか、
今度は主人も一緒に、ブラジルに行きたいなと思います。
今回ブラジルで出会うことのできた人たち。
そのほとんどの方とはもう会うことはないけれど、いっしょに学べて、
とても貴重な時間でした。
facebookなどでまたおしゃべりしましょう。
Ate logo, São Paulo♪