Friday, August 30, 2013

Everything Soaked and Beautiful


キャンプの翌日はハリソン・ホットスプリングにコーヒーを飲みに行きました。
ストロベリーとピーチの焼きたてマフィンも美味しい煉瓦が素敵なお店にて。

ハリソンに行くときはなぜかいつも雨。
雨の日は小さな町も静かで、道や建物すべてに雨が染み込んでいき、
緑がもっと濃くなってそれはそれで素敵。
この日の夜はゴロゴロ稲妻、ストームになりました。


そうだ、それからキャンプからの帰り道、
いくつかのファームマーケットで食材を調達している途中
白いお花畑を見つけました。
思わずお花の中に飛び込みそうになってしまった。

Foggy


主人のお誕生日はSasquatch Provincial Parkでのキャンプ。
夜はキャンプファイヤーにキャンドルに温かい飲み物でほっこり。
テントを張らずバンの中で寝たのですが、夜中に雨が降り始めた音で目が覚めました。
雨の音を聞くのもとても心地がよくて、あっという間にまた眠りの中へ。
久しぶりに長い雨、空気も澄んで気持ちがいいです。


次の日の朝は霧模様でした。
まだ誰もいない景色をふたりじめ(^^)

Tuesday, August 27, 2013

His Name


日本の甥っ子には、 
ポカポカとあたたかい木漏れ日のような名前がつきました。

Saturday, August 24, 2013

An Old Book


「君の好きな本を見つけたよ」と古本屋さんで主人が買ってくれたのは
オスカー・ワイルドの全集。
ネイビーブルーの革表紙、ゴールドの小口、
モザイクのような模様のカラフルな見返しに、ビアズリーの挿絵。
30年前に出版されたものなのでゴールドはすこし剥げてしまっているけれど
全体的にしっかりしていてとても美しい本です。
扉の部分には以前の持ち主の名前が筆記体で書かれていて
作品のいくつかには走り書きや罫線が引かれています。
子どもの頃は本の中に何か書いたりすることは低俗なことだと思っていたのですが、
今では逆に味があって、それを見るのも楽しみになりました。

これまで読んだことがあるのは小説(とくに短編)がほとんどで、
ワイルドがこれほどたくさんの詩を残していることは知りませんでした。
今は他の本を3冊ほど併読しているので、
ワイルドは冬まで楽しみにとっておこうと思います。

Friday, August 23, 2013

Jericho


少し前のことですが、キツラノのジェリコビーチへ行ったときに
隣に座った女の子たちがトップレスで日光浴をはじめたのですが、
ジェリコもヌードオッケーになったのか、レックビーチと間違えたのか。謎です。
この日は砂の上を裸足で歩くのも久しぶりで、
太陽熱で温められた砂の中に足を埋めると、ぽかぽか、すごく気持ちがよかったです。
でもパラソルの下は長袖でも涼しいくらい。
本を読んだり、チェアの上でウトウトしたり、
たぶんどうしようもない状況を自分の中で消化したりしながら、
2、3時間ボーッと過ごしました。


ところでお友達に教えてもらったHardbiteというポテトチップス、
メープルリッジで作られていて、薄味で美味しい。

Thursday, August 22, 2013

Slow Afternoon


フォートラングレーで買ってきたクランベリーを使って、
アメリカンスタイルのスコーンを焼きました。
ここのドライ・クランベリーは大粒でとても美味しいので
フォートラングレーに行くとついつい買ってしまいます。
今回はクランベリーの他にも
メープルシロップとクランベリージュースを脱水させた
メープルフレイクも買ってみました。
スコーンの生地にはクランベリーを混ぜ、表面にはシュガーフレイクをかけてこんがり。
見た目は固そうなアメリカンスコーンですが、
中はしっとり柔らかくてとても美味しくできました。


Afternoon with Holden

本当に僕が感動するのはだね、
全部読み終わったときに、これを書いた作者が親友で、
電話をかけたいときにはいつでもかけられるようだったらいいな、と、
そんな気持ちを起こさせるような本だ。

J.D.サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて (野崎孝・訳)」より抜粋


10年前に同じ語学学校に通っていた友人が帰国する際にくれたサリンジャー。
日本に行ったときに持って行って以来、実家に置きっぱなしになっていたのですが、
最近再読したくなったので、母に頼んで送り返してもらいました。
日本とカナダを何度も往復した本。
上の抜粋は私がこの本の中でいちばん好きな節です。
野崎さんの訳、リズム感があって読みやすいです。
機会があれば村上春樹さんの訳でも読んでみたいな。

Monday, August 19, 2013

Like Sunshine


お祝いにケーキを買いにいったベーカリーがお休みだったので、 
冷蔵庫をガサゴソ探して見つけたマンゴーとキウィをのせた 
トロピカルなパンケーキを焼きました。 
朝ごはんでもブランチでもなくおやつですの。


主人はあくまでもパンケーキは
バターとメープルシロップだけがいいそうです。


元気なイメージでニュートラルなイエローのお花も買ってきました。
 抱えるととても重い。 
向日葵と今が旬のグラジオラスをメインに 
甥っ子くんを思いながらザックリと大きく活けました。 


実は妹に赤ちゃんが生まれて、私も伯母さんになりました(^^)
主人のほうではすでに甥っ子3人、姪っ子2人いるのですが。


みんなから安産の太鼓判を押されていた妹でしたが、
とても大変なお産だったそうです。 
妹の術後の回復が早いといいのですが、なにはともあれ母子とも無事で良かった。 
まんまる可愛い赤ちゃんは、パパ似かな〜って思います。
 これで私の両親もおじいちゃんおばあちゃん、
 弟はまだ10代ですが叔父さんになってしまいました〜。 


真ん中に活けた大きなユリとフィラーに使ったオオベンケイソウが開く頃には、 
甥っ子くんの名前も正式に決定しているのかな。 
 生きていてくれればそれだけで十分すぎるけれど、
 欲を言うなら、夏の太陽のように元気で大らかな優しい子に育ちますように。

Saturday, August 17, 2013

Two Capriccio Pieces

誰かに曲を作って贈れること、 なんて素敵なジェスチャーだろうって思います。
 曲でなくても、相手への想いを絵や香りで表現できたら、
それもとってもカッコいいな。

 ヨハン・ゼバスチャン・バッハ(以下バッハ)は若い頃、 
長兄、次兄それぞれのために曲をつくりました。 
次兄のヨハン・ヤーコブがオーボエ奏者として 
スウェーデンの軍隊に参加し遠征することになったときに贈ったのが 
「カプリッチョ 変ロ長調 BWV922」。
 バッハが19歳のときの作品だそうです。 
曲には「最愛の兄の旅立ちにあたって」という表題がついており、 
楽章すべてにはそれぞれストーリーがあるのです。 
CDを持っていないので、
youtubeで有名なウィリアム・ケンプ氏、レオンハルト氏、 
そしてグルダ氏の演奏を代わる代わる聴いています。 
ピアノで聴くのと、チェンバロで聴くのでは、雰囲気がとても違います。


もうひとつは長兄のヨハン・クリストフにあてて書かれた作品、
「カプリッチョ ホ長調 ヨハン・クリストフを讃えて」です。


幼い頃に両親を亡くしたバッハは、義母と共に暮らせなくなると
14歳年の離れた長兄に引き取られ、チェンバロの基礎を教え込まれたのですが、
すでにオードルフでオルガニストとして活躍していまたお兄さんは
貴重なオルガンの楽譜をたくさん持っていたにもかかわらず
それをバッハに見せることを拒んだため、
バッハは何ヶ月もかけて、月の光を頼りにそれらの楽譜をこっそり書き写したそう。
でも結局はお兄さんに見つかってしまい、
写した楽譜もすべて取り上げられてしまったのです。
そんなことがあっても、バッハは
お兄さんに対しては感謝と尊敬の念を抱き、音楽の勉強を続けました。

私は「彼の曲はこうでああで」と語れるほど音楽に詳しくありませんが、
バッハは作品に表題(サブタイトル)をつけることをあまりしなかったので、
表題のついているこの2つの作品は珍しく、曲調も彼らしくないそうです。
でもこれらの曲は彼が20歳前後の作曲なので、
まだ自分のスタイルが定まっていなかったためなのかな。
でも私は曲それぞれが若々しく、
カプリッチョというようにどこか追いかけきれないメロディで
面白いなと思いました。
バッハは曲にどんな思いを込めたんだろう。
お兄さんたちとどんな話をしたんだろう。
お兄さんたちにとってどんな弟だったんだろう。
いろいろなことを想像しながら、聴いていました。

 Capriccio 'Sopra la lontananza del suo fratello dilettissimo' B-Dur BWV 992 
(Capriccio on the Departure of his Beloved Brother) by J.S. Bach
played by G. Leonhardt (harpsichord), by W. Kempff (piano), by F. Gulda (piano)

Capriccio in honorem Johann Christoph Bachii Ohrdruf BWV 993 
(Capriccio in E major) by J. S. Bach
played by R. Egarr (harpsichord) and by S. Richter (piano)

Be Tipsy


数日雨の日が続いたけれど
金曜日は主人が帰宅する頃には晴れ間が戻っていたので、
「世界でいちばん・・・」の歌を口ずさみながら
クラッシュした氷をたっぷり入れた冷たいモヒートを作りました。
お酒、ふだん飲まないので、
小さいグラス一杯でも酔っぱらってしまいそう。

「ステレオタイプの毎日が ほら蜃気楼の彼方に消えてく」とな。
プリプリ、大好きなのです(^^)

世界でいちばん熱い夏」 by Princess Princess

Friday, August 16, 2013

Literary Persuits

昔の恋がなつかしいので 遠い薔薇を私は思う。 
うなだれた青い前額の そのかみの日の情熱。 
忘却の上に流れる ほのかな匂いの幽霊たち。 
昔の恋がなつかしいので 遠い薔薇を私は思う。 

 堀口大學「遠い薔薇」



小さな船に乗せられて、大きな海原にぽとんと落とされてしまうことになって、
食料とお水以外で何かひとつだけ好きなものを持っていっていいよと言われたら、
私は堀口大學の「月下の一群」を持っていくかもしれない。

〜〜〜

堀口大學の「月下の一群」は春頃に講談社から新装版が出ると知り、
母に頼んで送ってもらったものです。
フランス文学の翻訳者と言えば堀口氏ですが、
私も彼の翻訳がとても好きです。
「月下」には66人のフランス人作家の作品が340編納められています。
諭されるような詩、寄り添ってくれるような詩、愛の詩、憎しみの詩、別れの詩。
ただ悲しくなるようなものもあれば、声に出して読みたくなるもの。
頭の中で反芻してしまうもの・・・
いっぺんに読んでしまうのがもったいなくて、
自分の心のステイとが安定したときに、少しずつページを捲っています。
知っている詩やはじめての作家の作品といろいろありますが、
ここでもいくつか紹介していけたらなと思います。

上の詩は堀口氏本人の残した詩で、「月下」には載っていないのですが、
薔薇を「そうび」と読んだりするところもシャレていていいなあって思います。

Wednesday, August 14, 2013

Little White House


友人に連れて行ってもらったのはフォートラングレーにある白いお家。
 一軒家を改造したティールームと雑貨屋さんです。
テーブルが鏡になっていたり、
ゴブレットにアイスティーを入れたりと素敵なアイディアがたくさん。
女子で良かったなあと思える場所でした。
ゴートチーズのキッシュ、とっても美味しかったです。

Tuesday, August 13, 2013

Milky


練乳が余っていたので、ミルキーみたいな生キャラメルを作ってみました。
材料は練乳、バター、バニラエッセンス、はちみつだけ。
ネットでレシピを見てみても材料が揃わなかったりでイマイチよく分からなかったので、
とりあえず大事だと思う「弱火で焦げないように混ぜる」を30分くらい頑張って
冷やして切っておしまい。
分量も手順もテキトウ。でもできた!


キャラメルは茶色になるものだとばっかり思っていたけれど、
練乳だからかちょっぴりクリーム色に色付く程度。
美味しくできたので、お友達にも(無理矢理)おすそわけ♪

Sunday, August 11, 2013

On the Ground


こんな風景の中でじっと何もせずに立っていると、
風が草を撫でる音や、
何かの弾みで砂利や砂が流れる音、
虫や鳥や、もしかしたら爬虫類が動く音など、
普段聞き逃していそうな音も鮮明に聞こえてきます。
 「今」はいつだってその瞬間に過去になっているということを思い知らされるとき。


Jerry Sulina Park, Maple Ridge

Wednesday, August 7, 2013

Flavours of Japan



お友達からお便りと日本の味が詰まった小包が届きました。
小包って、とっても嬉しいです。
たまに母が贈ってくれる小包は、自分が頼んだものが入っていると分かっているので、
それを早く手に取りたいというワクワクの楽しみ。
でもお友達からの小包には何が入っているのか分からないドキドキの楽しみ。
ギフトの中に「山壽杉本商店」のお茶の詰め合わせがあって、
その中の八十八夜というお茶を飲んでみたら
パッと抹茶色の茶畑の情景が浮かんできて
ちょっと時期が遅いけれど、茶摘みの歌を口ずさみたくなりました。
そうだ「いつか行ってみたい場所リスト」に、静岡の茶畑も加えよう。

大好きな虎屋さんの最中と羊羹もさっそく頂きました。
たくさんの日本の味、どうもありがとうです(^^)