ここ数日は ガラスに残る水玉とグレーの空を見ながら、
ケアリイ・レイシェルの優しい歌声を聴いています。
夕日を前に暖かい風の流れ感じるような
ゆったりとした曲から、
マラカスをシャカシャカ鳴らしながら
火のまわりで踊りたくなるような曲まで。
メディテーションとエンターテイメントを
両方兼ね合わせたようなアルバム。
日本とハワイの音楽は意外にもよく合いますね。
ケアリイのアルバムの中にも
沖縄のメロディ「涙そうそう」を編曲した
「Ka Nohona Pili Kai」が入っています。
私はその「涙そうそう」の歌詞を知らないのですが、
沖縄とハワイの持つ共通点は人の温かさなのかなあと、
彼の声を聞いていて思います。
ハワイの言葉はローマ字読みできるので、
歌詞を見ながらいっしょに口ずさんだりして。
「カ・ノホナ・ピリ・カイ」は彼のおばあさまのお家を歌にしたものだそうですが、
もうひとつ おばあさまに贈った「ヘ・レイ・ノ・カマイレ」という曲には
彼女に対する愛情と賛美がたくさん詰まっていて、
とても穏やかに気持ちになります。
ケアリイにとって、おばあさまはとてつもなく大きな存在だったのでしょうね。
家族の誰かを思ってこんな風に詩をかけるなんて カッコイイ人。
~
〜〜〜
"夜の闇を 心は自由に彷徨い歩く
海から聞こえる
不思議な声に目覚めれば
大切な光景が 脳裏をよぎり
いつも穏やかな気持ちになれる
愛しくて ただ愛しくて
愛しい日々の思いでは甘く
美しく ただ美しく
美しくたたずむ
あの浜辺の家
ココナッツの木陰は 家族と同じ
輝く朝の光のように 僕を包んでくれる
この世を去りし人々は 美しい思い出となり
いつまでも褪せることなく 輝いている"
ケアリイ・レイシェル「カ・ノホナ・ピリ・カイ」より抜粋 藤野治美・訳
Album: Kealiʻi Reichel's "Kamahiwa"