Wednesday, October 3, 2012

Afternoon with Van Meegeren


今、エドワード・ドルニックのフェルメールに関する本を読み返しています。
 世界的に人気のある画家フェルメールの作品は、 
世界で最も多くの贋作を抱えたことでも有名だそうで、 
この本にはフェルメールの贋作者であった
オランダのファン・ハン・ミーヘレンという画家の半生が描かれています。 
ナチスドイツ時代のオランダの時代背景を追いながら、
ひとりの無名の画家が どのように世界を騙して行くのか、順
序良く解明されて行きとても興味深いのです。 
面白いミステリー本はたくさん存在するけれど、
こういったノンフィクションも好き。 
実際に存在した人間のお話は、フィクションを読むとき以上に、 
いろんなことを考えながら読んでいます。 

フェルメールは幼少から好きだった画家のひとりで、
 パリで「天文学者」と「レースを編む女」、 
バンクーバーでは「恋文」を見たことがあります。 
作品にはブルーと黄色のコンビネーションがとても多いのですが、 
フェルメールが最も好んだのがウルトラマリン。 
当時はとっても高価で貴重だったのだそうですが、 
やはり彼の出すブルーの美しさが、いつも印象に残ります。 

フェルメールに関しての本をいくつか読みましたが、 
朽木ゆり子さんの「フェルメール全点踏破の旅」や 
トレイシー・シュヴァリエさんのフィクション「Girl With a Pearl Earring」も 
とてもよかった。 こちらは映画もオススメです。

 The Forger's Spell by Edward Dolnick