Thursday, March 31, 2011

The Way They Finish Blooming

ずっと昔、ある方に「梅はこぼれ、桜は散り、そして椿は落ちていくもの」
なのだと教わりました。
それを聞いたとき、花の終咲をただ「終わり」というのではなく、
様々な異なった言葉を使って表現出来る日本語は
なんてポエジーで見事なんだろうと思いました。


 椿は首からぽとっと落ちるので
あまり縁起のいい花ではないと教えられてきたけれど、
地面や水面に落ちてしまった落椿も日本ぽくて風流だし、私は好きです。
とくに赤い椿。
実家の庭先には大きな赤い椿の木があったけれど、今もあるのかしら。
ところで漢字辞典で調べてみたら、椿は「海柘榴」と書くこともあるそう。
何だか族語みたい 笑。

写真は友人の家のリビングに飾られていたピンクのサザンカ。
 サザンカはバラのように開ききる感じかな。

Saturday, March 26, 2011

Bliss

Photos via Mikkel Vang.
These just make me smile. 
I wish I could take pictures like hers.


Love browsing her site listening to Au Revoir Simone…(such as “Sad Song“)

Friday, March 25, 2011

After the Quake

2日ほど前のMSNで「勇気をくれる村上春樹の小説」という記事が載っていました。
そしてそこには「*文体こそ淡々としているものの、本書には被災地へ向けたありったけの哀悼とエールが込められているに違いないのだ」と書かれていました。
 *MSNトッピックス「勇気を与えてくれる村上春樹の小説」コエヌマ カズユキ著(2011年3月23日) 

記事の中で取り上げられていた新潮社の本「神の子どもたちはみな踊る」は、
阪神大震災を扱かっています。


私はその英語版 After the Quakeを読み、
そして一昨年のクリスマス前には「πTheatre」の演劇(題名同じ)を観に行きました。
その劇は「神の子どもたちはみな踊る」の中の短編、
「かえるくん、東京を救う」と「蜂蜜パイ」が合わさったものでしたが、
確かに「哀悼とエール」がその中に込められている気がしました。
(彼らの意図はどうであれ)
たくさんのことを考えさせられる本です。

 フランスでジャーナリストをしている友人から、
NYタイムズのリンクが送られてきました。
「君の好きな村上のメッセージだよ」と。
 読んでみたら、村上春樹氏ではなく村上龍氏の書かれた投稿文でした。村上違い 笑。
 でも読んでいて元気を貰えたので、ここにも載せておこうと思います。

 “But for all we’ve lost, hope is in fact one thing we Japanese have regained. 
The great earthquake and tsunami have robbed us of many lives and resources. 
But we who were so intoxicated with our own prosperity have once again planted the seed of hope.” 「Amid Shortages, a Surplus of Hope」By Ryu Murakami 
New York Times the Opinion Pages. Published on March 16, 2011) 

今回の事で、日本は本当にたくさんのものを失ってしまいました。
でもそんな私たちが再び手に入れたもの。
それは、村上氏が言うように「希望」だったのかもしれないのです。
これからの、日本への。

Poutine


カナダ、ケベック州の郷土料理「プーティーン」。
フライドポテトの上にチーズとグレイビーがかかっている
メチャクチャハイカロリーな一品。
主人はこれが大好きで、今まで色々な所で食べてきたけれど、
私には塩分が強くて、とびっきり美味しいとは思えなかったもの。

でも以前「La Brasserie」で食べたプーティーンは、
ふわっと香るトリュフが凄く良かったので、実は今まで作ったことがなかったプーティーンを作ってみることにしました。
元々のレシピには入っていないそうだけれど、ベーコンも入れました。
また本来ポテトはマニトバ産の赤いのがいいそうだけれど、
使ったのは普通のポテト。ニューブランズウィック州などでは、
プーティーンの下にハーブと炒めた挽肉を敷くのが一般的だそうです。

写真のトリュフオイルはイタリアに行ったときにスーパーで
€3くらいだったのです。

ちょっとポテトが焦げたけれど、
自分でグレービーを作れば塩気も少なくて美味しい!!
主人もとっても喜んでくれたので良かったです。
今度はガーリックを入れてみようかな。
カナダに来た際には、是非お試しあれ!

Wednesday, March 23, 2011

Russian Night


Romantic Russian Classics
presented by Vancouver Symphony Orchestra
Conductor: Roberto Minczuk
Violin Solo: 
Baiba Skride*
=Programs=Prokofiev the Meeting of the Volga and the Don, Op. 130Prokofiev Violin Concerto No. 1 in D Major, Op.19*Rachmaninoff Symphony No. 2 in E Minor, Op. 27

オーフィアム・シアターでプロコフィエフとラフマニノフの

ロシアな夕べを過ごしました。
プロコフィエフの曲はバレエの「ロミオとジュリエット」くらいしか知らなかったので、
祝典詩曲「ヴォルガとドンの邂逅」も
「ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調19番」も聴いたことがありませんでした。
協奏曲は3楽章からなり、ヴァイオリンの独奏が続く面白い曲。
ひとつの弦を随分長い間弾き続けるので高度なテクニックが 必要なんだろうなあ。
この作品はヴァイオリニストの個性が強く出るものだと思うので、
きっと弾く人によってまったく違う音楽になるのでしょうね。
待望のラフマニノフは、4楽章のうち、私は第3楽章のアダージオが好きです。
私は彼のピアノ曲が好きなのですが、
この作品は彼が人生の中で最も幸せを感じていた頃の作品のようで
それが音楽に現れているなあと感じていました。
プロコフィエフとラフマニノフ。
作風は異なるけれど、
二人ともファーストネームはセルゲイ、

そして作曲家であり有能なピアニストでした。
久しぶりにゆっくりと音楽に浸れた2時間。
お友達がチケットを取ってくれたおかげで、とても素敵な夜になりました。

Tuesday, March 22, 2011

The Book

今年は寒さが続くな〜と思っていたけれど、
街に出てみれば桜が咲き始めていて、顔を上に向けて歩いています。 
数ヶ月前、知人とナルニア国物語の「朝びらき丸 東の海へ」の映画を見に行ったとき、子供のときに読んだ忘れられない本について話しました。
彼女の忘れられない本はバーネットの「秘密の花園」だと言います。
私も好きな物語だったけれど、
当時もっと好きだったのは「長靴下のピッピ」を書いた
リンドグレーンの「やかまし村のこどもたち」シリーズでした。
後にラッセ・ハルストレムにより映画化もされ、
妹とよく観ていたことも覚えています。
あとヘレン・クレスウェルの「村は大きなパイつくり」も印象に残っています。
村に関するのお話が好きだったのかな。 

でも何と言っても衝撃だった物語は松谷みよ子さんの作品のひとつで、
小学校2年生のときに担任の先生が読んでくれた「ふたりのイーダ」でした。
今思うと、それは小学校の低学年には難しい話だったと思うし、
担任の先生がどうしてこれを選んだのかはよく分かりません。
なのにこれはずーっとずっと幼い自分の心を鷲掴みにしていたお話で、
四年生くらいのときに青い鳥文庫で自ら買ってしまったほど。
先生の本は単行本で、オレンジのイラストが載っていました。
青い鳥文庫も同じ方の絵が載っているのですが、
朱色で描かれた幼女が当時怖かったです。
 (そんな先生は私が3年生に上がるときに学校をお辞めになり、
その年の夏に一枚の葉書を送ってくれました。
そこには今「きけ わだつみのこえ」を読んでいるんだと記載されていました。
当然私も図書館で借りて読んだけれど、チンプンカンプン。
更に数年経って読んだときに、
それが兵力不足を補う為に徴兵されて戦死した
学徒兵の遺書を集めたものだと知ったのです。
怖かったし難しかったけれど、涙なしには読めなかったのを覚えています。
ちなみに「わだつみ」とは「海神」のことなのだそう。)


つい数日前、ある日系の施設でテイクフリーの箱の中から、
講談社文庫の「ふたりのイーダ」を見つけました。
挿絵は違っていたけれど、
久しぶりに「ああ、こんな話だった」と思い出しながら、読み返しました。
そして再び、小学生の私がよくこのお話を理解出来たなあと感心してしまったのです。
小学生の私がこの本の何に惹かれたのか・・・
それは戦争への興味だったかもしれないし、
しゃべれる椅子への憧れだったかもしれないけれど、
やっぱり今でも惹かれるものがありました。
広島の原爆を題材にしたこの物語の結末は悲しい。
でもちゃんと希望あるのです。
辛い題材なのに、どこか暖かい。
そういうところが好きなのかなあ。 

紙表紙を取ると、本自体のカバーが水色でとても昭和チックで素敵でした。 
「ももちゃんとあかねちゃん」シリーズで有名な松谷みよ子さん。
近年はエッセイも綴っているそうなので、
機会があったらゆっくりと時間を書けて読んでみたいです。 

それでは今日は昔風に・・・
さよなら、あんころもち、またきなこ。

Sunday, March 20, 2011

Spring is Just Around the Corner


日曜日はいつものカフェで生のジャズ演奏が聴けるので、
コーヒーを片手にテラスで音楽を聴いていました。
久しぶりに暖かい一日。
このまま春になってくれるといいのにな。 
また13日はdaylight savingsだったので、今はもう夏時間。
日本とは16時間の時差になりました。

キャンパス内を歩いていると、
日本への義援金を募るポスターがいくつか貼られていました。
街中至る所で日本を労る言葉も聞こえます。
遠く離れていても、みんな祈り、応援しています。
一日でも早く被災された方々が元気を取り戻しますように。

Friday, March 11, 2011

取り急ぎご連絡まで

東北地方太平洋沖地震については、今朝早く義父の電話で知りました。
慌てて家族に連絡を取ろうともなかなか繋がりませんでしたが、
なんとか先ほど母からメールが届きました。
みんな無事のようです。
心配して連絡を下さった皆様、ありがとうございます。 
皆様はご家族やご友人と連絡が取れましたでしょうか。
 ご無事でいらっしゃることを心からお祈りしています。

Thursday, March 10, 2011

Small Gifts


Saje」で石鹸と、友人へ贈る小さなローションを買いました。
ローションはレモングラスとキャロット、
どちらの香りが好きかしら。

Monday, March 7, 2011

Accupuncture and Capers

はじめてのアキュパンクチャー(鍼)に行きました。 
もともとナチュロパスの所に通っているのだけれど、最近素敵な出会いがあり、
今は中国療法にも興味を持っているところ。
この日は初めてのコンサルテーション。
ドクター達とお話をしているうちにモノは試しと、鍼をしてもらうことにしました。
緊張したけれど、1回目は無事に終了。
でも刺すときはやっぱり痛かったです。 
もともと体の強いほうではなく、腎臓が悪いので、
やっぱり血液の流れが相当よくないそうです。がっかり。
でもしばらく通えば改善するそうなので、ちょっと頑張ってみようかな。


この後は、グランビルでウィンドウショッピングをしたり、
Meinhardt」でお買い物ついでにお花をみたり。
お店のウィンドウ脇に咲いているヒヤシンスがとってもきれいで、
顔を近づけると、濃厚な甘い香りがしました。


それから「Capers (Whole Foods)」に寄って、かんたんランチ。
グラム単位で買えるので、玄米ごはんに枝豆サラダ。
ほうれん草のラザニアに、トマトの焼きナス、チーズパン。
それからここ数日異様に食べたかったピースープにしました。
 お天気が良かったのでパックに詰めて、外のテーブルで食べました。
ところで鍼をしていたせいか、この日は家に着く頃にはものすごく疲れてしまいました。効果が出てるってことなのかな。

Saturday, March 5, 2011

Salad de Fruit Cafe


写真を見た後は、近くのフレンチカフェ「Salade de Fruits Café 」でブランチ。 
今日こそは違うメニューにチャレンジしようと思っていたけれど、
やっぱりムール貝にしてしまいました。
いつ食べてもこのムール貝、絶品です。

車を停めたのが6thだったので、少しカフェの周りを歩いてから、
私は仕事(土曜日なのに!)、彼は友人の家へと、
お互いそれぞれの目的地へ向かいました。

Reading Picture by Fred Herzog

以前紹介したFred Herzogさんの写真展が行われていたギャラリーへ、
主人と足を運びました。
前回の写真展には行けなかったので、
SFUのギャラリーでこのことを知ってからずっと行きたかったのです。
でもなかなか時間が取れなくて、結局訪れたのは最終日。
アートに興味のない主人を連れて来るのを最初は迷ったけれど、
彼も楽しんでいたので良かったです。 
今回のテーマは「Reading Pictures」。


1930年にドイツで生まれ、
22歳のときにカナダに移民としてやって来たHerzogさんは、
57年からバンクーバーを中心に北米の写真を撮り続けてきたそう。
どれも素敵なアングルで色鮮やかなのが特徴なのだけれど、
よーく写真を見てみると、
彼のコミカルさがよく映し出されているものばかりでした。
たった50年前なのに、3000ドルほどで家が買えたり、
今はネガティブなイメージが強いヘースティングスが
どれだけ活気に溢れていたのかなど、
タイトル通り「写真から読み取る」ことの面白さがたくさん詰まっていました。
バンクーバーではもう何度も写真展が開かれてきたので、
アートギャラリーなどでも彼のポストカードや写真集を購入することが出来ます。
でも今回は最終日だったので、お土産に薄い写真集を頂けてラッキーでした。
彼の写真展は結構頻繁に行われているので、機会があれば是非!


銀座にあるようなコンパクトギャラリー。
こういう感じ、好きです。 

2321 Granville Street Vancouver, BC V6H 3G4

Friday, March 4, 2011

Living


中学生の頃は映画雑誌の「スクリーン」や「モエ」、「地球旅行」を買っていたけれど、 高校生になったら「オリーブ」からはじまって「フィガロ」や「ギンザ」・・・ 
なんかティーンとは思えないセレクション・・・。
 絶対に伯母の影響ですな。

 雑誌は子供でも手に入れ易く、端から端まで情報が詰まっていて面白かった。 
でも北米の雑誌って、日本のものに比べると高額な割に情報が少なく、
内容よりも広告のほうが多いのです。
だから普段はほとんど買わないのですが、
 たまに手に取るマーサ・スチュワートの「Living」は写真がとてもきれいで、 
お料理、ベーキング、ガーデニング、インテリアなど、
好きなカテゴリーが豊富なのも嬉しいです。
 とくに季節に合わせた、 
ちょっとラグジュアリーな時間の過ごし方のアイディアがおもしろくて好きです。
 今月号のメイントピックは家庭菜園だったので、ついつい買ってしまいました。 
うちにはパティオもないのでベランダガーデニングもできないけれど、 
子供の頃から大きな畑と育ったせいか、花や野菜が育つ過程を見るのが好き。
 1畳もなくてもいいから、いつか自分のお庭が欲しいな。

Thursday, March 3, 2011

Momo-iro

今日は雛祭り。


日本の家には立派な7段飾りがあるけれど、
もうここ何年も出してないんだろうな。
 子供の自分と両親が一緒に写っている写真なんてほとんどないのだけれど、
少ない中に、私を抱きかかえた若き日の父の写真があります。
私は多分まだ1歳くらいで、ピンクのオーバーオールを着ています。
父の後ろには立派な雛壇。
子供の頃は人形の顔が怖くてあまり見たくなかったけれど、
やっぱりいいものだなあと、今になって思います。
海外に住んでいる多くの人がそうだと思うけれど、
日本から離れている分、日本文化って素敵だなと痛感するのです。
そして日本にいた頃よりも、そういう文化を大切にしたいなと思います。
いつか自分用に1段飾り、買おうかな。


明後日は母の誕生日。
今日は家に帰る途中で母にバースデーカードを出しました。
最近忙しくてカードを選びに行く時間もなかったから、
誕生日の2日前になってしまったのです。

人生百年だとしたら、丁度半分。
これからは自分の為に時間を使って、ゆっくり生きて下さい。
ママ、おめでとう。