“たいていの人は向上したいと思う。
どこか素敵なここじゃない場所に行き、とっておきの出会いがあって、
まだ知らぬ最良の自分がいた--------となったりしないかなと無意識に願ってたりもする。
しかし本当に向上しているならそのとき、
前に進み自分にとっての未知の地を踏むと同時に、
帰るべき原点をも一層強く踏みしめているに違いない。
人は生まれてからの日々を、そういう風に生きているはず。”
井上雄彦「pepita」より
フラメンコ、闘牛、タパス、ガウディ。
そう、ガウディ。
それが私のイメージするスペイン。
はじめてTVでサグラダ・ファミリアを見たときに
なんて奇抜な建物だろうと思ったけれど、
ガウディの建築は
自然との共存を目的としていたのだそう。
小学生の頃から大好きだった漫画家の井上雄彦さんの画集を、
一昨年の発売日に母と1冊ずつ買いました。
こっちに戻って来てから、
主人といっしょに付録のDVDと照らし合わせながらじっくりと見ました。
画集というよりは、スケッチ、エッセイ、旅行記をあわせた感じのもので、
そんな井上氏がスペインで、ガウディの人生を辿ったら見えてきたこと。
“水に飛び込んだのは分かっていたけど、それがとてつもない大海であり、
深海であると、ここでひしひしと感じた。(本文より)”
いつかガウディのコロニア・グエル教会の地下聖堂を見てみたいなあ。
赤いパプリカがなかったので緑ばっかりになっちゃったけど、
スペイン料理を作りながら、
まだ行ったことのないバルセロナに思いを侍らせる午後。
スペイン料理を作りながら、
まだ行ったことのないバルセロナに思いを侍らせる午後。