Sailing Boats and Estuary (1887) by Théo Van Rysselberghe.
The Lighthouse at Honfleur (1886) by Georges Seurat.
2年前に行ったオルセー美術館の画集を眺めていたら、
一枚の絵に目を奪われました。
ベルギーの画家テオ・ヴァン・リッセルベルグによって描かれた
「Sailing Boats and Estuary (Voiliers et estuaire)」です。
エスチュエリーとは三角江という意味で、
河口付近に沈水によってできた3角形の地形のこと。
筆をたてて、ポンポンたたくように色付けられていて、
そういえば「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」で妹が気に入っていた、
スーラの「オンフルールの灯台」に似ているなあと思ってみていました。
説明を読んでいると、ふたりの作風が似ていることは 必然的なことだと分かりました。
そもそもリッセルベルグとスーラはともに、
新印象派と呼ばれる分野で活躍していました。
新印象派とは、ゲーテの色彩理論に基づいて、
それまでの印象派の色彩の捉え方(おもに光の捉え方)をもっと科学的、
理論的に表現しようとした画家たちのことで、
彼らは形を点描法で表していました。
なのでリッセルベルグの絵もスーラの絵も、
どちらもポンポンポンという筆の使い方が似ているのは当然のことでした(^^)
それにこの新印象派は、スーラによって確立されたそうで、
ほかにもカミーユ・ピサロやマクシミリアン・リュスも新印象派だったみたいです。
でもよく見ていると、スーラとリッセルベルグの絵は、
基調とする色合いがやっぱり違いました。
でもどちらも淡い色使いがとても好きです。
オルセーでは スーラの作品をいくつか見ました。
「ポール・アン・ベッサンの外港」「後ろ姿」「サーカス」でした。
リッセルベルグの作品も オルセー美術館で見たはずだけれど、覚えていませんでした。
When I was taking my time to look over the art catalogue by Musee du O’rsay,
my eyes got hooked by this painting,
Théo Van Rysselberghe’s “Sailing Boats and Estuary (1887).”
Théo Van Rysselberghe’s “Sailing Boats and Estuary (1887).”
I pondered a while and realized I had seen a similar painting
at Washington National Gallery Exhibit in Kyoto last Fall.
The painting was not by Rvsselberghe, but by Georges Seurat:
a painting of a lighthouse called “The Lighthouse at Honfleur (1886).
I also have the art catalogue of Washington National Gallery.
After reading both descriptions,
I understood that the both painting had to be similar since they were both in the field of
“neo-impressionism.”
Small dots of pure colours created the paintings and this is a technique,
developed by Seurat and Paul Signac, called “Pointillism” (more info here).
Photo taken in Steveston, Richmond.
スーラやリッセルベルグだったら、こんな景色をどのように描いたのかな。
I wonder how this view could have been painted by those neo-impressionists.