子供の頃はNHKで放送されていたモンゴメリの「アヴォンリーへの道」。
毎回楽しみに観ていました。
そのドラマで主人公役を演じていたのがサラ・ポリー。
カナダを代表する女優さんです。
そんな彼女が出演したこの映画、撮影もバンクーバーやニューウェストなので、
とっても興味がありやっと観ることができました。
刑務所に入っている父とホテルでベーカーとして働く母を持ち、
2人の子どもと仕事に定着できない夫と共にトレイラーで暮らす主人公、アン。
ジャニターとして働く23歳の彼女に訪れた現実はガンでした。
彼女はその現実を受け止め、
病気であることを隠し「残り少ない時間をどう過ごすか」
「残された家族の為に何が出来るか」をノートに書きとめ、
死ぬまでの数ヶ月の間に自分ができることをどんどん実行して行きます。
寂しさや悔しさを自分の中にとどめ、
それでも人生は素晴らしいということを実感し、
愛する人たちへの思いを残していきます。
淡く、でもどこかに力強さが残る映画。
こんな映画、私はとても好きなのですが、
誰にいつ訪れるかも分からないこの状況を、
私なら彼女のように静かに受け止めることができるのかな。
考えると辛いです。