Sunday, October 25, 2009

Night is Short -夜は短し歩けよ乙女


“今やなんとか彼女の眼中に入ろうと七転八倒している。
私はその苦闘を「ナカメ作戦」と名付けた。
これは、「なるべく彼女の目にとまる作戦」を省略したものである。”
森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」より

この可愛い乙女な物語を書いたのは森井登美彦さんという男性作家さん。
舞台が現代の京都なのに、
何故だか両親のちょっと上の世代のお話を読んでいるような感覚に捕われました。
でもそれは今でも残る京都ならではの雰囲気なのだそうです。
私には分からない日本の表情なのかな。
それぞれのチャプチャーはどれも愛らしく、
作者特有の文体と共に特別な時間を過ごせました。
これを読んで京都に行きたくなったわと言いたいところですが、
私は神保町の本屋街に行きたくなってしまいました(東京出身なので)。
森井登美彦「夜は短し歩けよ乙女