朝起きたら、母がインドのダージリンのセカンドフラッシュを淹れてくれました。
ふんわり、ダージリンは色づきの薄い紅茶なので、
たっぷりの茶葉を使ったそうです。
ゆっくり紅茶を飲みながら、
大好きなヴァイオリンニストのマキシム・ヴァンゲーロフさんが奏でる
ベートーヴェンを聴いていました。
曲目はヴァイオリンソナタの5番と9番。
5番「春」はベートーヴェンのヴァイオリンソナタでは一番有名なものでしょうか。
彼が年の離れた恋人と日々を過ごしていた頃につくられた曲なので、
明るくて、まるでモーツアルトのように華やかです。
この「春」、どの楽章も本当に素敵ですが、
私は特に2節が好きです。
ヴァンゲーロフさんのが見つからなかったので、オイストラフさんの演奏で。
ああ、こちらもすごい素敵。
このティーカップは、私が子どもの頃大好きだったイギリスの絵本作家、
ジル・バークレムさんの「誕生日」というイラストが描かれた
ロイヤル・ドルトンのもの。
昔家の近くにあったアンティークショップで、
父は数年、毎年彼女の絵のシリーズから1客ずつ選んで
母にプレゼントしていました。
その後そのお店がなくなってしまったので母のコレクションは不完全なままなのですが、
シリーズで揃っていなくてもとても可愛いです。
主人はいないけれど、家族と祝う8年ぶりの誕生日。
今年はどんな年になるのか、どんな人と出会うのか、とっても楽しみです。