有名な六地蔵さんのいる切り通しを通り抜けると、
有名なあんころ餅の力餅屋さんの前を通り越して長谷通を歩き、
住宅街を抜けていくとありました。
颯爽と聳える優雅な洋館は緑溢れる森の中に。
元前田公爵家の別荘だったという鎌倉文学館では、
鎌倉にゆかりのある文学人の資料が展示されていて、特別展も開かれています。
今回の特別展は「芥川龍之介と久米正雄」。
友達だったふたりが共に明治の文学世界で生きていく様が垣間見れます。
私は久米正雄氏の作品は読んだことがないのだけれど、今回の展示を見て、
是非一読してみたくなりました。
館内には川端康成、夏目漱石、永井龍男をはじめ、
多くの作家の下書き原稿や資料を見ることができます。
この文学館にはバラ園もあるので、
秋バラを見たいねと館を出た後はお庭を散策しました。
初夏ほどではないだろうけれど、思った以上にたくさんのバラが咲いています。
真っ青な空に映えるバラは
カルメン、金閣、星月夜、ピンクパンサー、ローズヨコハマと
たくさんのバラの種類。
「春の雪」というバラも見つけました。
これは三島由紀夫の豊饒の海シリーズの1巻「春の雪」にちなんでだそう。
何故なら、その「春の雪」に出てくる鎌倉の別荘は、
この文学館がモデルになっているからです。
実は丁度お友達に薦められてこの本を読んでいるところだったので、
バラを見ながらうっとり。
お話の続きがより楽しみになりました。
鎌倉文学館
〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷1-5-3