Thursday, June 9, 2011

Last Night of the Proms

Last Night of the Proms 
presented by Vancouver Symphony Orchestra 
“The Last Night of the Proms”
 Conductor: Bramwell Tovey 
Corus: Vancouver Bach Choir 

 =Programs= 

Noël Coward Coward Medley 
Elgar Pomp and Circumstance 

 * 

 American Jazz Night 
presented by Vancouver Symphony Orchestra 
Conductor: Dal Richards 
Drams: Gary Mussatto 

 =Programs= 

Selected Songs 
Ella in Berlin Mack The Knife, Colonel Bogey, Sing Sing Sing, Cansas City etc. 

 Photo via Vancouver Sun. 


昨夜、元同僚と一緒にオーフィアムで楽しい音楽を聴いてきました。

最近「目が回る」ということを久しぶりに体験するほど忙しい日々だったので、
とても息抜きになりました。

今回の演目「Last Night of the Proms」は、調べてみたら、
毎年夏にロンドンで開催される、
8週間におよぶ音楽祭「ザ・プロムス The Proms(またはBBCプロムス)」の
最終夜のことなのだそう。
 この日はカナックスの試合の日だったこともあり、カナダ国歌で幕開けでした。
これが凄く良くて、観客も立ち上がり皆で合唱したほどです。
それからVSOの専属指揮者であるBramwell Toveyさんがカナックスの旗を持って登場。
「スタンレーカップは絶対大丈夫!」とエールを送り、
最初のメドレーのときには、ジャージーまで着て指揮を振ってくれたほど、
お茶目な方。
ピアニストでもあるので、曲の合間にジャズを弾いてくれたり、
ジョークを交えた楽しいトークで、
これを目的に来ている人もいたのではないかしら。
風刺のきいたジョークも多くて私には分からないこともあったけれど、
こんなに劇場内に笑いがあったコンサートは初めてでした。 

肝心な音楽ですが、ノエル・カワードという方の曲を集めた「Coward Medley」。
力強く、楽しくなるような音楽が詰まっていて、とても良かったです。
このカワードさんは、作詩、作曲家だけでなく、
俳優、作家、脚本家、演出家、映画監督と幅広いフィールドで才能を発揮した方で、
1920年代のファッションリーダーでもあったのだそうです。
何でも初めてタートルネックのセーターやスカーフを首にまいた人なのだそう!
 そしてイギリスの作曲家であるエルガーの「威風堂々」。
この曲は日本でもかなりなじみ深いもだと思うけれど、
イギリスでは「希望と栄光の国 Land of Hope and Glory」という愛称で呼ばれ、
第2のイギリス国歌といわれるほど愛されている楽曲なのだそうです。
元気づけられるいい曲ですよね。
またウィリアム・ブレイクという方の詩に
ペリーとエルガーが音楽をつけた「エルサレム」、
イヴォー・ノヴェロの曲や英国国歌など選曲がとても良く、
カナダとイギリス国旗が客席からも靡いていました。 

後半は、ダル・リチャードさんという
バンクーバーではとても有名らしい92歳のおじいちゃんの指揮で、
アメリカのジャズを中心とした選曲でした。
有名な「In th Mood」ではじまり、
映画「風と共に去りぬ」や「サマータイム」でも使われた
エラ・イン・ベルリンの曲を数曲。
昔踊ったことがある曲ばかりで、とっても楽しかったです。
アンコールには大好きな映画「カサブランカ」の「As Time Goes By」。
主人もこの曲が大好きだから、きっと楽しめたね。
 クラシックも大好きだけれど、
こういった音楽も元気になれて良いな〜と心から感じた夜となりました。
いつもチケットを手配して下さるお友達に感謝です。