Monday, October 7, 2013

Fall is My Favourite Season.


秋はいちばん好きな季節。

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(追記)

突然ですが、
いろいろと考えることがあり、
このブログの更新を今日で終わりにしたいと思います。
ご連絡が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。
遊びに来て下さった方、コメントを下さった方、
本当に有り難うございました。

皆様もどうぞ素敵な秋をお過ごし下さい。

kana

Tuesday, October 1, 2013

Nocturne

大学の英文学の授業でシェークスピアの「ハムレット」についてのプレゼンがあり、 
一文も漏れ残すことなく、ひとつひとつ意味を考えながら読んだことがありました。 
デンマークの王子様のお話。
 ネイティブに混ざってのプレゼンなので、発音や話し方で誤解を与えないように、 
また小学生のような内容にならないように、 準備に何日も費やしました。
 寝る暇もないほど大変だったけれど、今はとってもいい思い出。 
なのにすべてのプレゼンが終わったあと、教授が簡単に放った一言が衝撃でした!
 「Too much thinking. ハムレットはね、考えすぎちゃったんだよ」 
「えっ・・・ハムレットをひとことで片付けたよ、この人・・・」と思ったよ。 

 伯母の部屋に遊びにいくのが、子供の頃から好きでした。 
美術の先生だったり、外国に住んだり、秘書だったり、建築の勉強をしたり。
 そんな多才な伯母の部屋はたくさんの道具や本をはじめ、
 見たことのない面白いもので溢れていました。 
そんな伯母の部屋の本棚にあった一冊の本。
 母が「あなたは感受性が強いから読んじゃダメよ」と言って、
読ませてくれなかった。


12歳くらいのときのことです。 
そんな本を、
数年前にバンクーバーのBook Off(今はもうないのです)で見つけたときは、 
びっくりするよりもやっと読める年齢になったのだと思いました。 
12歳の頃なら読んでもよく分からなかったと思うけれど、
 確かに今より若い頃だったら感化されていたのかもしれない。 
エツコさん(著者のことです)の考える力。 読書量。 
なんて未熟なんだ〜と自分を責めていた彼女だけれど、 
20歳にしてこんなに考えることができる人間はそうそういないと思うのです。
 私なりにたくさんのことを考えながら大人になったと思うけれど、 
きっと彼女の思考力の半分も、私は持ち合わせていなかったんじゃないかなあ。 
若さと無知は比例しているのだから、それを恥じることはない。 
でも悩むことが大人になるってことなんだよね。 
残念ながらエツコさんは自らこの世を去ってしまったけれど、 
もし同じ時代に生まれていたら、私はどんな生き方を選んだかな。 
彼女のような「考える力」をきちんと持てていたのかな。 
彼女が生きていたら60代。 
もし違う道を選んでいたら、彼女は今、この世界のことをどう見つめていたのかな。 
時代と思想の重みを感じます。

 “独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である。”

 彼女の有名すぎる言葉。 でも次の言葉にも切なくなります。 

“人間の存在価値は完全であることにあるのではなく、 
不完全でありその不完全さを克服しようとするところにあるのだ。 ” 

学生運動が盛んだった時代。 
自分の立ち位置を白か黒で決めなければならないと感じていた時代。 
その時代を生きていない私には理解できないこともたくさんあるけれど、 
あなたが言ったその言葉の通り 人間はどの時点に立っていたって、
常に未熟なものものではないのかな。 それはあなただけのことじゃなかったのに。

 将来のこと、恋愛のこと、家族のこと。 
太宰にジャズにシアンクレール。
 シュプレヒコールと暴力のツアイトガイストの中で、 
大好きなショパンを聴きながら、
 ハムレットのようにいろんなこと 考えすぎてしまったんだね。 


Thursday, September 26, 2013

The Prophet


あるお友達、生き方も何もかも素敵で憧れています。 
彼女に教えてもらったことを私の中で貯蓄し、
それをどんどん熟成させて、 
私のパーソナリティーのパーツになっていったらいいなとずうずうしくも思っています。そんなお友達がブログに書いていた一冊の本。 
読んでみたいなと思って取り寄せて早数ヶ月が経ちますが、 
最初に一度通して読んだときは難しくてボーッとしてしまいました。 
その後そのお友達に「英語の本を買いました」と手紙を書いたら、 
日本語訳のものを送ってくれました。 
掌サイズの美しい本。 
佐久間彪さんの訳はとても丁寧で 
ひとことひとことを大切に訳したんだろうなあと感じます。 
英語訳と照らし合わせながら読んでいました。 


少し前に、なんだかどうしようもなく苦しくて、 
どうしたらいいのかわからなくなってしまったことがありました。 
そのときに開いた「苦しみについて」の章。 
短い章ですが、読んでいて涙があふれました。
 言葉がストンと心に落ちるタイミングがあるんだなと、
そのとき改めて気付いたのです。 
一気に読むのもいいけれど、
聖書のように そのときの気持ちに合った箇所を読むのが
私には合っているのかもしれません。


いつもヘラヘラしているのか何なのかわかりませんが、 
よく悩みなさそうだよねとか、幸せそうで羨ましいと言われます。
 でも、人生が思い通りに進んでいる人なんているんでしょうか。
 悲しくならない人がいるんでしょうか。


レバノンで生まれアメリカで学んだ著者のカリール・ジブランは 
哲学者だけでなく画家や詩人としても活躍したそうです。 
彼がどんな人と会い、どんな人生を歩んでいたのか、
とても気になってしまいました。
 愛について、家族について、教えることについて、祈りについて・・・ 
「予言者」には生きるためのアイディアやエッセンスがたくさん詰まっていて 
気付くことがたくさんあります。 
きっとこの先も、何度もページを捲るんだろうな。
 好きな節はいっぱいあるのですが、 
私のように、誰かが何かに気付いてくれたらという思いを込めて 
その中から「苦しみについて」をシェアしますね。
 今日は脈略のない内容でごめんなさい。

===


 苦しみ、それは、あなたの理解を被っている殻が壊れること。
 果実の芯が陽に触れるためには、
まずその核(たね)が壊れねばならないように、
あなたも苦しみを知らねばなりません。 
あなたの日々の生活に起こるさまざまな奇跡へのおどろき。
それを心の中に常に生き生きと保てたなら、
苦しみも喜びにおとらず不思議に溢れていることがわかるでしょう。
 田畑の面を過ぎて行く季節を、いつも自然に受けとめてきたように、
心の季節もあなたがたがそのまま受けとめられたなら。
苦しみの冬を通しても、晴朗さをもって目をみはっていられたなら。 
苦しみの多くは自ら選んだもの。
 それは、あなたがた自身のなかの、うちなる薬師(くすし)が、
病んでいる自分を癒そうとして盛った苦い苦い一服。 
それゆえに、この薬師を信じなさい。
そしてその薬を沈黙と静穏のうちに飲みほしなさい。 
なぜなら、その手がどんなに耐えがたく厳しくても、
「見えない方」の優しい手で導かれているのですから。 
そのもたらす杯がどんなにあなたがたの唇を焼こうとも、
「陶工である方」がご自分の聖なる涙でしめらせた土でつくられているのですから。

P.69-70

カリール・ジブラン「預言者佐久間彪・訳(至光社)




*ところで英語版のほうはこの間も載せたオーブリー・ビアズリーの挿絵です(^^)

Earth Colours


 ボウルいっぱいの葉っぱ。 
一晩経つとパリパリに乾燥してしまうので、
洗ったあとも水に浸しておきました。 
黄色の葉っぱはずーっと浸しておくと、
色落ちして 黄色い水彩絵の具のようになるのです。
 画用紙にも絵が書けるかな? 
その落ち葉でかんたんリース。



こちらは夜に作ったので写真を撮らなかったのですが、 
一晩経ったらほら、こんなにパリパリのクルクル。
 1週間、1ヶ月後はどんなふうになるんだろう。
 同じ種類の木の葉っぱだけでもなかなかいい感じ。
 ヒッコリーの葉っぱかな? 

 黄色、緑、赤、白、茶色・・・
いろんな色が溢れていて、
 一歩外に出てみれば、そこは自然のパレットです。

Wednesday, September 25, 2013

Entrance to Fall


先週末は雨が降ったので、近所をお散歩しながら秋の素材を探しました。 
落ち葉や森の植物は露に濡れているほうが柔らかいのです。
 ブルーベリーが影を潜め、 お店にはたくさんのリンゴが並びはじめたので、 
さっそくリンゴを使ってアップサイドダウンのケーキを焼きました。 
ケーキの熱を冷ます間にふたたび外に出て落ち葉拾い。


白い実や葉っぱと、育てていた小さな多肉で作ったリース。 
写真は作ってから2日経っているので乾燥しはじめています。 
中には紅葉しはじめた葉っぱも。 
 まだ秋ははじまったばかり。 
これからどんぐりや松ぼっくりなどもどんどん道に落ちてくるので 
素材探しの楽しみが広がります。

Friday, September 20, 2013

Flower Anniversary


中秋の満月だった19日は妹の誕生日、
 そして私たちの4回目の結婚記念日でした。 
今年は花婚式です。 
すでにリビングで飾っていたオレンジのバラに 
元気が出るようなビタミンカラーを買い足して飾ったお花、
 向日葵のミニバージョンのようなスプレーマムがぽんぽん飛びでて可愛い。 
バイゴールドという名前みたいです。

 ここのところ私の頭の中が慌ただしくて準備する気力もなく(いつものこと) 
お料理も普段と変わりませんが、
思い出のバターチキンを作りました。 
結婚式はすべてDIYだったので、 
ランチビュッフェ(披露宴の代わり)のメインに2種類のカレーを作ったのです。 
そのうちのひとつがこのバターチキン。
 今回はふだんよりも大きめにザックリ切ったトマトを使って、 
ナンもはじめて自分で焼いてみました。

いつもより帰宅が遅かった主人、 
「紫陽花が好きだから探したんだけど、もうどこにも売ってなかったよ。
ごめんね」 と言いながら白いバラの花束とカードをくれました。
 紫陽花でもバラでも道ばたで採ってきたたんぽぽでもなんでも、 
私の顔を思い浮かべながら選んでくれる、その気持ちが嬉しいです。
 バラと同じ白で揃えたというお花のカードもとてもかわいい。
 主人の個性的な字で綴られたメッセージの言葉ひとつひとつが 
チョコレートやはちみつよりも甘くて 
ダイヤモンドよりも満月よりもキラキラしていてました。

Monday, September 16, 2013

Minter Gardens


来月で閉鎖しちゃうんだって〜と
主人が連れて行ってくれたのはミンターガーデン。
 行きたいなと言いながら、いつもタイミングが合わなくて。 
壮大な山脈をバックグラウンドに広がる敷地にはたくさんのテーマに沿った庭園。 
33年間のファミリー営業だったそうです。 
春から夏にかけてがいちばんお花の種類が多いと思うけれど、 
この時期の落ち着いた感じもとてもいいなと思いながら歩いていました。 
お花も好きだけれど、グリーンの彩りが大好き。

 Minter Gardens (52892 Bunker Rd., Chilliwack, BC V0X1X1)
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