17世紀のオランダでは静物画も人気があり、
植物や果物の他によく骸骨がモチーフとして使われていたそうで、
今回もいくつか骸骨を描いたものがありました。
これは当時、骸骨は”the brevity of earth life”と呼ばれ、
人生の短さ、はかなさを象徴する
伝統的なモチーフとして扱われていたからのようです。
またオランダといえば青い絵が描かれたタイルやセラミック。
この白地にブルーとは当時の中国や日本の瀬戸物にかなりの影響を受けていると知り
驚きました(反対なのかと思っていたので)。
静物画同様、ポートレイト、
そして風景画も17世紀の画家が最も愛したモチーフでしたが、
それ以前の風景画は
当人たちの頭の中で描かれたファンタジー色の強いものが主流だったそうで、
17世紀に入ると、
家庭の情景や自分たちの周りの風景を描くことが良しとされたようです。
“Love Letter (1669)” by Johannes Vermeer.
残念ながらタイトルとは裏腹に、
フェルメールの作品は最後に1枚だけしかありませんでした(上の絵)。
大のフェルメール好きなので、すごくショックでしたが...
それでもレンブラントやレンブラントの最後の弟子であった
アールト・デ・ヘルデル、ニコラース・マース、
ホッペマ、バックホイゼンなどの作品を生で見ることができて、
とってもいい機会でした。
とくにマースの「祈る老婆」。
食事の前にお祈りを捧げるおばあさんの絵が印象に残りました。
フェルメールについて書かれた本は面白いものがたくさん出版されていますが、
最近面白かったのが、子供用の本「Chasing Vermeer」です。
(Blue Balliett著)
子供向けの本で直接フェルメールとは関係ありませんが、
フェルメールの絵画が盗まれ、
子供たちがその紛失に隠された謎を探るお話です。
簡単な英語なので読みやすいです。